2005年

タイ料理店

お手頃価格のフカヒレスープ

午後7時、中華街ヤオワラート通りにある中国料理屋「和成豊魚翅」へ行って友人と夕食をとった。フカヒレスープのあまりの安さに驚いて「ホントに本物?」と尋ねると、中年の女性従業員が憤慨して、猛然と否定した。上海の下町にありそうな雰囲気の古ぼけた店内は、中国系タイ人や中国人観光客でごった返していた。タイ語が公用語になっている中国といったイメージで、どこを見ても、タイらしいものはどこにも見つからなかった。

タイの教育システム

タイにおける私立大学の社会的な位置づけ

タイの私立大学は、歴史と伝統で国立大学に大きく遅れをとっているため、タイ人のあいだで私立大学は明らかに劣るものとして軽んじられている。また、形式的な入学検定試験を設けている大学もあるが、定員数や合格基準があいまいで、毎年大量の新入生を際限なく受け入れている。つまり、授業料を払えるだけの経済力があれば、誰でも第一志望の私立大学に入ることはできる。

文化芸能

タイ映画「テレフォンセックス – 孤独放送局と隣家の女性」

午後10時50分、スクンウィット13街路にある住まい Sukhumvit Suite 17階の自室で、テレビのチャンネルを替えていたところ、スピーカーからベッドがギシギシ鳴る音と、ものすごくセクシーな女性の声が聞こえてきた。何事かと思い、チャンネルを止めて画面を眺めてみると、コードレス電話機を持っている女性がベッドの上で飛び跳ねている画面が映っていた。

未分類

ストーカー行為

午後10時20分、パホンヨーティン2街路の橋のたもとに停車中のクルマのなかで、友人は一向に鳴りやまない携帯電話の終話ボタンを連打しながら、そう言って憤慨していた。憮然とした表情で、涙ぐんですらいた。1時間以上にもわたる不在着信のせいで、Motorola 製の厚さ13ミリの新型携帯電話 RAZA V3 に搭載されている貧弱なバッテリーが、今にも尽きようとしていた。

微笑みの国タイと厳しい現実

現地採用として働くにあたっての重要な心構えについて

バンコクの日本人社会は、所得格差という深刻な社会問題を抱えている。しかも、年功序列型の賃金体系もないから、歳をとればとるほど個人のプライドが歪んだかたちで表現されるようになる。特にタイに甘い幻想を抱いて移住してきてしまった日本人は、本当にひどい目に遭っている。