2002年6月13日(木)

特急「スプリンター号」は、タイ航空の国内線との競争を意識しているため、ビーマンバングラデシュ航空などの格安航空会社と比較すると、サービスは良い。

午前5時、電車の外はまだ薄暗かったが、照明が点灯し朝食が配られた。軽食とコーヒーのためだけに起こされて困惑した。まだ寝てから2時間しか経ってない。食後、客室乗務員に許可をもらってデッキでタバコを吸い、吸い殻を捨てようとしたところ、灰皿がどこにもなかったため、やむなくゴミ箱に捨てた。灰皿がない場所で喫煙を許可するとは、どういう安全管理をしているんだ?

午前7時20分、タイ国鉄北線の終着駅、チアングマイ(チェンマイ)駅に到着した。北線は現在、チアングラーイ(チェンライ)まで路線伸張工事をしている。駅前のヂャルーンムアング通りから、ソングテオ(ソンテウ, 乗り合いトラック)で街のはずれまで行き、そこからバイクタクシー(モーターサイ, モタサイ)を3人乗りして、サンガンペーング温泉(サンガムペーン, サンカンペン)へと向かった。山間の村々を通過したが、道路の整備状況は日本並み。

午前8時、山間の村々を通過して、サンガンペーング温泉(サンガムペーン, サンカンペン)に到着。宿泊受付所はまだ始まっておらず、清掃婦以外に誰もいない。リゾート内唯一のレストランで時間をつぶした。

午前9時、ヂュラーロンゴーン大学(チェンマイ)文学部の集中タイ語講座(インテンシブタイ)オフィスに、テスト結果を電話で照会した。得点は114点、正答率は76.5%で、クラス6人中3位だった。順位は低下の一途をたどっている。「1週間に3日、毎週月・水・金は、わたしと勉強すること!」とエーンに言い渡された。

サンガンペーング温泉(サンガムペーン, サンカンペン)の宿泊施設は、それぞれが独立しているコテージで、約40%のスペースが浴室に充てられている。冷房はないが、天井に扇風機が付いており、宿泊料は500バーツ。夜行列車の疲れを癒すために浴室に直行したが、石けんが用意されていないことに気づいて外へ出た。

リゾート内には、整備が行き届いている花畑があり、チョウチョが飛び交っている。6分ほど歩くと、温泉の吹き出し口に到着した。そこには、温泉卵を作るための池があり、現地の人々がその支流に足を入れていた。健康に良いという。その現地の人々の中に、エーンの祖父がいた。エーンは自分の居場所を家族に知らせていないので、大急ぎで部屋に戻った。

午前11時、サンガンペーング温泉(サンガムペーン, サンカンペン)チアングマイ(チェンマイ)行のソングテオ(30バーツ, 約1時間)に乗り、花卉市場前にある Seven Eleven(セブンイレブン) で温泉グッズを一通り揃えた。

午後2時、ふたたびサンガンペーング温泉(サンガムペーン, サンカンペン)へと戻り、ようやく熱い温泉にありつけた。タイ留学開始以来、はじめて湯船に、しかも温泉につかることができた!! (ペッブリー(ペチャブリー)18にあるアパート Venezia Residence(ヴェネチアレジデンス) には浴槽がない)。

最高な気分になって、リゾート内唯一のレストランへ、遅めの昼食をとりに出かけた。ここのアメリカ風炒飯(カーオパットアメカン)(50バーツ)は、タイ留学以来もっとも美味しい。こんな店が近所にあったら、タイ料理が好きになれるかもしれない。その後、昼寝して、温泉に浸かって、そしてまた寝た。

2004年10月10日(日)

「やっぱり30バーツじゃなくて、50バーツにしてもいいかい? 個人的には不公平でまったくおかしな話だとは思うが、観光庁の決まりで『市内からサンガンペーング(サンカンペン)行きの外国人向け運賃は50バーツ』ということになっているから・・・・・・」

サンガンペーング(サンカンペン)行きのスィーロー(シーロー, 乗り合い軽トラック)の運転手は、チアングマイ(チェンマイ)の中心部にある市場から少し離れた路地で出発までの時間をつぶしていた。彼にはチアングマイ(チェンマイ)随一の名門中等教育学校(高等学校)に通っている中等教育学校4年生(高校1年生)の娘がいるそうで、今学期フランス語で4(優)の評価をもらったと嬉しそうに話していた。初めのうち、彼は僕をバンコクから旅行に来ているタイ人観光客だと思っていたそうでタイ人向けの運賃を提示してきたが、出発まで1時間にわたって話し込んでいるうちに外国人であることがバレて外国人向けの運賃を申し訳なさそうに要求してきた(どんなに頑張っても、僕のタイ語力など5分も話していれば外国人であることがバレてしまう程度のものでしかない)。

「本来、チアングマイ(チェンマイ)はとても活気のある街だが、ごらんの通り、週末になると誰も家から出てこない。今朝もサンガンペーング(サンカンペン)温泉までの道のりを往復してきたが、何人客がいたと思う? たったの3人、90バーツだ。これでは山道を往復80分走るためのガソリン代すらまかなえないよ」

午後1時ちょうど、サンガンペーング(サンカンペン)行きのスィーロー(シーロー, 乗り合い軽トラック)は数人の客を乗せてチアングマイ(チェンマイ)市場前を出発し、同乗していた何人かの僧を途中の寺院に降ろし付近の村落に立ち寄りながら細い登山道を登り続けた。

サンガンペーング(サンカンペン)温泉は、エーンと付き合っていた2年前とほとんど変わっていなかった。それでもバンガローにエアコンが取り付けられるなどして、宿泊料が100バーツ値上げされ、一泊600バーツになっていた。

この1ヶ月間のペーパー作業で蓄積された疲労を一日で一気に解消させてしまおうと、僕は熱い温泉につかってはベッドに潜ってぐっすり寝るということを何度も繰り返した。この日、なんと16時間も寝てしまった。

2004年10月12日(火)

「俺には外国人観光客を守るという国家から与えられた重大な任務がある。郊外へ遊びに行くときには是非とも連絡してもらいたい。もしガラの悪いチンピラが目の前に現れようものなら、死を顧みず彼らと全力で抗戦して、必ずや君の命を救うだろう」

(勤務中にトゥクトゥク(3輪荷台付バイク)を運転して、日給にも等しい150バーツもの副収入を得ておきながら、それでもなお公務員としての正義を主張するつもりなのか。そもそも、タイの地方都市がそれほどまでに危険なものなのか)

そんなことを考えながら、チアングマイ(チェンマイ)警察曹長でサンガンペーング温泉警備隊長を勤める男が運転するトゥクトゥク(3輪荷台付バイク)(150バーツ)の後部座席に乗って、再びチアングマイ(チェンマイ)市内へと戻った。

昼過ぎ、市場南にあるホテル「ターペープレイス」(朝食付き一泊650バーツ)にチェックインして荷物を室内に放りだした。これまでチアングマイ市街を一度も観光したことがないことに気づいて、旅行誌等で有名なターペー門外をひととおり見て回ることにした。

そこには、外国人向けのゲストハウスのほか、 Go Go Bar(ゴーゴーバー, 娼婦の水着踊りバー)バービア(ビールバー, 屋外にある娼婦との語らいバー)などが密集している。ところが、それらの店舗はいずれも貧弱を極め、なぜこの一帯がこれほどまでに有名になったものか不思議にも思う。

こうして、午後9時頃にはホテルへと戻り、先日以来長電話を続けている友人と3時間に渡って話し続けた。

2005年10月18日(火)

>朝、ベッドから出て遮光カーテンを開けると、朝日を浴びて黄金色に輝いているワットマハーワン寺の仏塔(ヂェーディー, パゴダ)が視界に飛び込んできた。まるで絵に描いた旅行先の風景のよう。ホテル「ターペープレイス」1階の食堂で安っぽい米国式朝食をたいらげ、すぐにペーパー(小論文)作業に取りかかった。

正午、ホテルをチェックアウトし、トゥクトゥク(三輪バイクタクシー)で県北部にある温泉地へと向かった。今学期は金銭的な余裕がある(予算が月25,000バーツ増額された)ため、お気に入りのサンガンペーング温泉(サンカンペン温泉)(個室温泉付700バーツ)ではなく、多少割高なルングアルン温泉(ルンアルン温泉)(個室温泉付1,200バーツ)に泊まった。

ルングアルン温泉(ルンアルン温泉)は、ペーパー(小論文)作業にはもってこいの環境。周囲には何もなくとても静かで、バンガローも広くて明るい。このキレイなスズムシの音色を日記として残せないのが残念なくらい。――でも、泉温が38度くらいしかないため、日本人には物足りないかも(サンガンペーング温泉(サンカンペン温泉)ではアツアツの温泉が楽しめる)。午前零時までひたすらペーパー(小論文)を書き続けた。