2003年1月20日(月)

バンコクの通信インフラは、まだまだこれからだ。

タイの高速インターネットは、専用線下り512kbpsで月額約30万円。日本資本のプロバイダを使うと、もっと割高になる。個人向けの廉価なサービスはまだ提供されておらず、日本の個人向け高速インターネット ADSL の下り 8M に比べると、まだまだ遅れている。

午前9時半、会議の通訳として、日系 IT 企業に呼ばれたが、突如会議そのものが中止になった。そこで、(何もせずに帰るのも癪だったので)専用線接続のインターネットを体験させてもらったが、タイ語学留学を始めてから、ずっと56kbpsのダイアルアップ接続を忍耐強く使い続けてきたためか、とても快適に思えた。

(タイでも個人向け DSL のサービスが2004年から開始されました)

2004年7月9日(金)

バンコクの商業金融の中心地スィーロム通り(シーロム通り)にある商業ビル C. P. Tower(シーピータワー)。そこに入居している大手通信会社 True Corp.(トゥルーコーポレーション)のカスタマーサービスでの出来事。

「あそこに座ってるコがあなたに興味があるって言ってるんだけど、もう彼女とかっていちゃったりする?」

僕たちは、手続きに無関係なことを聞いてくるはずのない窓口係が発した質問に、仰天して互いに目を合わせた。そのせいで悪ノリしてしまい、手渡された申込用紙にあるユーザー ID 欄に、危うく CHAMBERS と書き込んでしまうところだった。 CHAMBERS とは、 The(ホーガーンカー大学) University of The Thai Chamber of Commerce 大学前の Pub and Restaurant(パブまたは飲み屋) に通っている僕たちが、勝手に自称しているチーム名。もっとも、激しく悪ノリしている友人が実際にこの ID を書いて申し込んだが、すでにほかのユーザーに使われていることが分かりやむなく断念した。僕たちを担当した窓口の女性職員が、偶然にもホーガーンカー大(タイ商業会議所大学またはタイ商工会議所大学)の OG たちだったことも、僕たちの悪ノリにさらに拍車をかけた。

真っ昼間のオフィス街で窓口の女性職員5人を巻き込んでのトタバタ劇の末、ようやく肝心のブロードバンドインターネットの詳しい内容を知ることができた。

サービス名 下り / 上り 通信速度 月間使用料
5倍
10倍
20倍
40倍
50倍
70倍
256/128 Kbps.
512/256 Kbps.
1 Mbps. / 512 Mbps.
2.5 Mbps. / 512 Mbps.
3 Mbps. / 512 Kbps.
4 Mbps. / 512 Kbps.
590
750
890
1,150
1,850
2,200

この価格表は今年6月22日に改訂されたもので、それまでのハイエンドは下り1024K(40時間まで1,850バーツ, 以降1時間ごとに45バーツ)だったという。

ブロードバンドインターネットの申し込みには、国民 ID カードまたはパスポート、住所や電話番号を控えたメモ書き、 USB ブロードバンドモデム(買い取り)代1,800バーツが必要となる。

その後、理系学部の修士課程に在籍しているタイ人の友人に呼び出されて、僕たちはトーングロー通り(トンロー通り)にある Pub and Restaurant(パブまたは飲み屋) 複合施設 Liberty Plaza(リバティープラザ) へと繰り出した。ここは、都内で最も流行っている Pub and Restaurant(パブまたは飲み屋) 街のひとつで、特に今晩はヂュラーロンゴーン大学(チュラロンコーン大学)の学位授与式の予行練習が催されたこともあって、日本の通勤電車のように混み合っていた。クラブ「ボンベイバー」でグルングテープ大学(バンコク大学)の学生たちと合流し、さらにスーパーハイソな学生が住んでいるコンドミニアムの一室に移動して午前5時まで飲み続けた。

「この部屋さえあれば、わざわざクラブに行く必要はない。友人何人か連れてきてくれれば、来週にでもみんなで楽しく盛り上がれるよ」

この部屋を改めて見渡してみると、最初からディスコとしても使えるように設計されていることが分かる。上品に配置されたブラックライトに、広大なリビングルーム、全てが慎重に厳選された家具、豊富な寝室、充実した最新の音響機器。こんなにすごい部屋を、僕はこれまで見たことがない。

「こんなのは全然普通。友人達はもっとハイソな部屋に住んでるよ」

世の中には下には下がいるのと同じように上にも上がいるんだろう。

2004年7月21日(水)

20040721.jpg電話会社 True(トゥルー) のサービスカウンターでブロードバンドインターネット DSL に申し込んだのは今月9日。当初、3営業日後の14日にはサービスが利用可能になるという話だったが、窓口の担当者による連絡ミスで1週間遅れ、さらにコンドミニアムの技師が誤って DSL 回線をほかの部屋の電話線に繋いでしまったため、原因不明のまま接続できない状態が2週間も続いた。

今日になってようやく部屋で DSL 回線が使えるようになった。ところが、電話線を電話回線と DSL 回線とに分配する「スプリッター」という装置が故障しており、モデムから伸びている電話線をモジュラージャックに直付けすることでインターネットには繋げるようになったが、電話が使えなくなって困っている。そこで True Internet(トゥルーインターネット) のカスタマーサポート +66-2900-9898 に電話で問い合わせた。

True Internet(トゥルーインターネット) では現在、お客様の快適なインターネットライフのために、ご契約いただいたプランより高速の通信サービスを提供いたしております」

このようなメッセージが、オペレーターに繋がるまでの待ち時間に流されている。僕が契約しているのは月額1,150バーツの通信速度 2.5Mbps (時間無制限)。すっかり得をしたかのような気分になって、さっそくインターネットの通信速度を計測してみたところ、確かに 5.219Mbps でタイ国内のサーバーに繋がった。しかし、日本国内にあるサーバーへは 0.049 Mbps 。どうせナローバンド(ダイアルアップ接続, 0.056 Mbps)より遅いのなら、この際、一番安い 0.256 Mbps (月額590バーツ)でも十分だろう。

鳴り物入りで始まった一般市民向けのブロードバンドインターネット。タイ国内の通信速度に関してはまったく申し分ないが、国際線の貧弱さはまったく目を覆いたくなるほど酷い。

今日は、授業への関心がいよいよ0%にまで低下してしまった「東南アジア舞台演劇論」に出席してから、部屋に籠ってブロードバンドインターネットの設定をした。

2004年9月14日(火)

各講座のタームペーパー(学期末小論文)提出日を目前に控え、クラスメイトたちとともに文学部からパヤータイ通り(パヤタイ通り)を挟んでちょうど反対側にあるヂュラーロンゴーン大学(チュラロンコーン大学)中央図書館に籠もっていた。しかし、図書閲覧席の近くにプラグソケット(コンセント)がなく、僕たちはノートパソコンの充電池残量を気にしながらキーボードを打ち続けた。

ヂュラーロンゴーン大学(チュラロンコーン大学)中央図書館は、試験前の1ヶ月間(今学期は8月30日から)、通常よりも時間を延長して開館している。期間中の開館時間は、平日が午前8時から午前零時(1階)、午前9時から午前零時(2階)、午前8時から午後9時(3-6階)で、土曜が午前7時から午前零時(1-2階)、午前9時から午後4時(3-6階)。日曜は午前7時から午前零時(1階のみ)。

途中、クラスメイトたちから各講座の最新情報などが伝えられるたびに、僕はエレベーターホールまで行って電話を受けていた。それによると、タイ研究科の講座「タイ史博物館論」のタームペーパー(学期末小論文)が免除になり、その代わりにディスカッションをしなければならないという。

エレベーターホールからふたたび閲覧室へと戻るときに、閲覧室の扉に掲示されているオレンジ色のポスターが目に入った。それは、数ヶ月前にクラスメイトが話していた学内無料無線 LAN インターネットのサービス開始を告知するものだった。

CUNI@CAR… บริการเครือข่าย
CUNI@CAR… ネットワークサービス
เปิดบริการ 17 พฤษภาคม 2547
2547年5月17日サービス開始

สถาบันวิทยบริการพร้อมให้บริการเครือข่ายไร้สายสำหรับนิสิต อาจารย์ ข้าราชการ และบุคลากรของจุฬาลงกรณ์มหาวิทยาลัย เพื่อการค้นคว้าข้อมูลและการใช้บริการต่าง ๆ บนเครือข่ายอินเทอร์เน็ตด้วยด้วยความเร็วสูงสุดถึง 54 Mbps จากคอมพิวเตอร์โน้ตบุ๊กของท่านผ่านWireless LAN Card ณ บริเวณพื้นที่บริการที่มีสัญลักษณ์ด้านล่างนี้
学術情報資源センターは、ヂュラーロンゴーン大学の学生・教員・公務員・大学職員向けに、インターネットネットワーク上での情報検索やその他サービスのために、最大速度 54 Mbps の無線ネットワークサービスを提供する準備を整えました。以下のホットスポットにおいて、無線LANカード搭載のノートブックパソコンをご利用になれます。

พื้นที่บริการเครือข่ายไร้สาย
ホットスポット

  • ชั้น 1 ห้องวิทยานิพนธ์และบริเวณใกล้เคียง
    1階 論文室およびその周辺
  • ชั้น 2 ห้องวารสาร
    2階 情報室
  • ชั้น 4 ห้องอ่านมนุษยศาสตร์และห้องอ่านวิทยาศาสตร์
    3階 人文学・理学書閲覧室
  • ชั้น 5 ห้องอ่านสงคมศาสตร์และบริเวณใกล้เคียง
    5階 社会学書閲覧室およびその周辺

ผู้สนใจและต้องการใช้บริการโปรดติดต่อยืม Wireless LAN Card พร้อมเคาน์เตอร์ยืม-คืนสิ่งพิมพ์ ชั้น 1 ตั้งแต่วันที่ 17 พฤษภาคม 2547 นี้
サービスのご利用を希望される方は、2547年5月17日以降に1階の貸し出し返却カウンターで無線 LAN カードを借りてください。

このサービスを利用するためには、あらかじめ大学が発行する個人識別ID(学籍番号等)とパスワードを入力してヂュラーロンゴーン大学(チュラロンコーン大学)中央図書館のウェブサイトに入り、それぞれの LAN カードが持っている16進数からなる固有の識別番号を登録しなければならない。

午後7時過ぎ、ついにプラグソケット(コンセント)前にある閲覧机を確保し、午後10時までタームペーパー(学期末小論文)を書き続けた。その後、プラトゥーナーム交差点(プラトゥナム交差点)の蒸し鶏丼食堂「カーオマンガイトーンプラトゥーナーム」で夜食をとり、クラスメイト宅に寄って午後3時に帰宅した。

2004年11月6日(土)

昨晩、ついに一般加入電話とインターネット接続サービスが停止された。9月分の利用料金支払期限から、すでに90日が経過していた。

そこで料金を支払ってサービスを再開してもらうために、タイの商業・金融の中心地スィーロム通り(シーロム通り)にある商業ビル「ユナイテッド」1階の窓口へ友人と出かけた。

その後、地下鉄ルンピニー駅近くの友人が住んでいるサービスアパート(電気代・週2階の清掃込みで家賃6,000バーツ)やカラオケ屋 Big Echo(ビッグエコー)パットポング通り(パッポン通り)にあるパブ(この場合は西洋人観光客向けに酒を出す店)などに寄ってから帰宅した。

ところで、今晩、日本人向け夜の歓楽街「タニヤ」で今週の月曜日にできたばかりというカレー屋「辛右衛門(しんえもん)」を見つけた。これまでタイでは味わえなかった激辛カレーに感動した。唐揚げのほか、コロッケ、カツなどからトッピングを選択でき、料金は85-95バーツ。そのすぐ近くにある系列店「たこえもん」のたこ焼きもなかなか美味しく、欲を張ってカレーと一緒に食べたら満腹になって身動きがとれなくなってしまった。

2005年8月11日(木)

「ケイイチさんの料金プランにおける GPRS 料金は、1分1バーツです」

昼、タニヤ通りにある日本料理屋「味里」でタイ旅行中の友人と昼食をとっていたところ、モバイルインターネットの話題になり、移動体通信会社 AIS Advanced Info Service のコールセンター 1175 に問い合わせた。

タイでは現在、顧客の名前を呼ぶのが流行っている。 Starbucks Coffee(スターバックスコーヒー) でも、注文を受けるときに名前を尋ね、出来上がると名前で呼び出すサービスを始めている。 One 2 Call (AISのプリペイド携帯電話サービス)のコールセンター担当者も、いつも僕の名前を必要以上に連呼しては、ものすごく明るい声で対応してくれる(でも話すスピードはネイティブの2倍速)。もちろん、ぶっきらぼうに対応されるよりはよほどマシだが、過剰なサービスを煩わしく思うこともある(今回は12日の国母生誕日に関連するサービスを紹介された)。

タイの携帯電話にも、さまざまな料金プランが設定されている。 One 2 Call の標準料金は、地域内1分5バーツ、地域外8バーツだが、利用者の大半はプロモーションと呼ばれる割引料金プランを選択している。割引料金プランは、それぞれ①通話料金、②ショートメール SMS 料金、③追加される電話番号利用日数に違いがあり、 One 2 Call なら *777 (自動音声)で変更できる。ちなみに、僕が使っているのは全国均一1分3バーツの Freedom More 。

パケット通信 GPRS にも割引料金プランが設定されており、通常1分1バーツのところ、1分0.08バーツになるプロモーションがある(プロバイダ料込み, 20時間100バーツのプロモーションを選択した場合)。 GPRS のプロモーションは、通話料金のプロモーションとは別に設定でき、 GPRS プロモーション登録専用番号 *138 (音声ガイダンス)または 1175 (AISコールセンター)から申し込める。料金は申し込みと同時に通話料金残高から差し引かれ(月の途中の場合は料金と通信時間残高が日割り)、その後は毎月1日に差し引かれる。利用可能時間残高は *139 (自動音声)で確認できる。

このほか、毎月40時間の GPRS パケット通信が無料になる One 2 Call! Net SIM もあるが、通話料が1分5バーツと割高なためお勧めできない(音声通話のプロモーションを選択できない)。

GPRS モバイルインターネットの接続方法はつぎのとおり。

①携帯電話の GPRS パケット通信を設定する(通信会社によって異なる)
②ケーブルまたは無線でパソコンと携帯電話を接続する
③パケット通信を開始する(携帯電話の説明書参照, 電話番号:*99***1#, ユーザー名:空欄, パスワード:空欄)

ちなみに、携帯電話から日本への通話料金はつぎのとおり。

001 (International Call) 30バーツ/分
008 (International Call) 7.49バーツ/分
009 (eFone) 21バーツ/分

その後、バンコクの電脳街「バンティッププラザ」でノートパソコンと携帯電話を無線接続するための Bluetooth 発信機を購入(450バーツ, パソコンと携帯電話をケーブルで接続しても OK )。スィーロム通り(シーロム通り)の珈琲屋で調べ物をしてから帰宅した。