急速にホストクラブ化が進むタイのゴーゴーボーイズ

「最近、 Go Go Boys に日本人の女性がメチャメチャいるんだけど」

午後6時すぎ、北サートーン通りにあるタイ料理屋 Secret Garden へ行って、今年6月にヂュラーロンゴーン大学の修士課程を修了したばかりで、現在会社勤めをしている友人のタイ人男性と夕食をとった。この友人によると、買春目的でタイを訪れる日本人の女性観光客が、この数年のあいだに急増しているという。

「うへー、スゴいところに住んでいるんだね! これぞ、まさに同性愛者の天国じゃないか!?」

午後7時15分、ピパット2街路にある現在滞在しているサービスアパートメント Silom Convent Garden まで送り届けてもらったところ、友人が思いっきり驚いていた。実は僕自身も入居2日目にピパット2街路ですれ違う男性同性愛者たちのあまりの多さを不審に思い、さらにそのすぐ隣に男性同性愛者向けのサウナ施設があることを知って唖然とした。しかも、このサービスアパートメントの前に出ている焼飯屋台で、8月6日に売り子の女性から男性同性愛者向けサウナの客と間違えられている。

このサービスアパートメントを選んだのは、ヂュラーロンゴーン大学の文学部でインテンシブタイプログラム(集中タイ語講座)を受けていた2002年に、企業派遣のクラスメイトがこの街路に住んでおり、しかもインターネットが使い放題で、何でも揃っているスィーロム通りや人通りが少なくて使いやすい高架電車のチョングノンスィー駅が徒歩圏内にあって、ほかの物件より比較的割安だったからだが、まさかこんな欠点があろうとは思いも寄らなかった。

Go Go Boys は現在、急激にホストクラブ化が進んでいる。タイの性風俗に関する記事を書いていた別の友人の日本人女性から数日前に聞いた話によると、男娼を買うことを目的にバンコクへ旅行に訪れている日本人の女性たちがかなりいて、もともと男性同性愛者専用の店であった Go Go Boys にも、とうとう女性客専用の男娼が出現したという。

タイ赴任中の家庭崩壊は、これまで男性駐在員による性風俗通いが原因とされてきたが、これからは駐在員の配偶者による性風俗通いが原因で崩壊する家庭も出てくるかもしれない。この友人は、スラウォング通りの一帯ある Go Go Boys における日本人の女性客たちは、20代前半から30代後半にかけてと幅広く、日本人駐在員の配偶者のなかにもハマっている人が少なからずいると強調していた。特に、30代の中盤から後半にかけての日本人の女性買春旅行客たちは、その旺盛な性欲と鍛えられてきた匠の技によって、タイ人の男娼たちから根強い支持を得ているという。しかし、このタイ風俗ライターの友人は、タイで生活をはじめたばかりのごく初期の頃に、コンドームを装着して Go Go Boys の男娼とヤりまくっていた日本人女性が、重い性感染症を患って緊急帰国したのを目の当たりにしていたこともあって、いまだに恐ろしくて、男娼相手に手は出せていないという。

コンドームは、ゴムやポリウレタンで作られた薄膜の避妊具で、正しく使用していれば、破損させないかぎり、確実に避妊することができる。ごく希に性感染症も確実に回避できると信じている人もいるが、コンドームを使用することによって低減できるヒト免疫不全ウイルスの感染リスクは、たったの85%にすぎない(つまり15%の感染リスクがある, 世界保健機関2002年)。また、体液を介して感染する淋病やクラミジアなどは防げても、性器ヘルペス、梅毒、ヒトパピローマウイルスに対する予防効果は少ない。

カネとリスクを払えば(そして相手を選ばなければ)、なんだってできるのがタイランド。それだけに各人には強い自制心が求められている。自分の行いには、自分で責任を取らなければならない。普通の日本人であればカネぐらいなら何とでもなるのかもしれないが、ビョーキになったらそれこそ手の打ちようがない。

午後10時半、ラッチャヨーティン交差点にある映画館 Major Cineplex で、さらに別の友人と映画を見る約束をしていたが中止になった。

(今回の記事は、ごく基礎的な性教育の知識がないまま娼婦や男娼が提供している性的なサービスを安易に利用し、性風俗業界の基本的なビジネスモデルを理解しないまま特定の娼婦や男娼にハマってしまう日本人があまりにも多すぎるため、注意喚起を兼ねて核心部分のみをクローズアップしています。また、男娼と日本人女性客の例をあえて取り上げることによって、娼婦に対して否定的な記事を掲載するたびにヒステリー症状を起こしがちな一部男性読者の反応について調査することも目的としています。そのため、テーマ外の出来事については大幅に割愛しています。またこのテーマにつきましては、バンコク留学生日記の過去ログでさらに詳しく掘り下げて説明しています)

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ABOUTこの記事をかいた人

バンコク留学生日記の筆者。タイ国立チュラロンコーン大学文学部のタイ語集中講座、インテンシブタイ・プログラムを修了(2003年)。同大学の大学院で東南アジア学を専攻。文学修士(2006年)。現在は機械メーカーで労働組合の執行委員長を務めるかたわら、海外拠点向けの輸出貿易を担当。