タニヤ通りの日本人向けカラオケスナックを2年5ヶ月ぶりに訪れてみた

午後7時、スーンミットタワーの1階にある日本料理ベースの多国籍料理屋 FRIENZ へ行って、留学時代の友人に夕食をご馳走になりながら、2006年の本帰国以降に起きた出来事についてお話を伺った。その後、スクンウィット16街路にある日系バー ASTRO BAR でテキーラのソーダ割を飲んで泥酔した。先々週のチアングマイ旅行にしても、先週の「低所得者向けのバンコクの夜」にしても、友人たちから奢ってもらってばかりいるので、ただひたすら恐縮している。

友人と別れたあと、タクシーに乗って帰宅する途中で、おもむろにタイ語曲を熱唱したくなり、行き先を日本人向けのカラオケスナックが密集しているタニヤ通りへ変更した。この界隈は日本人観光客たちのあいだではとても知名度が高く、バンコクへ出張に来ている取引先とのあいだでもよく話題にのぼるため、いちおう情報だけは最新の状態にしておきたい。

―― “ໃທ່ເວົ້າລາວໄດ້ຍົກມື້ຂຶ້ນ(タイワオラーオダーイヨックムークン)
―― 「ラオス語できる人、手を挙げて!」

午前零時半、タイ人が経営している日本人向けのカラオケスナック ATESSA (飲み放題1時間600バーツ)のキャッチに言われるがまま、店のなかへ入っていった。タイ語の曲さえ歌えれば、この際、どんな店であっても構いやしない。一足早く店に入っていた別の日本人客が、ホステスたちが待機している控え室で、お決まりの「日本語できる人、手を挙げて!」をやっていた。以前、ほかの日本人向けのカラオケスナックで働いていた娼婦から聞いた話によると、このとき娼婦たちは客から指名してもらって指名料を受け取るために手を挙げているだけだから、手を挙げていても、そのホステスが日本語を話せるとは限らないという(そもそも娼婦なんかに語学力を要求すること自体、見当違いも甚だしい)。なので、趣向を変えて、今回はラオス語ができる人を選んでみた(この場合も、ラオス語にちかいタイ東北方言ができるだけで、決してラオス語が話せるわけではない)。

「もうタニヤっていう時代じゃないからねぇ。わたしもスクンウィット通りにある店へ移ろうかしら?」

スクンウィット通りにある鳳凰やペガサスといった不死鳥系列のカラオケスナックでつい最近まで働いていたという娼婦によると、2004年以降、タニヤの界隈における日本人向けのカラオケスナックの没落は著しく、いま旬な日本人向けのカラオケスナックといえば、どこもスクンウィット通りにあるという。不死鳥系列のカラオケスナックは、2006年までの留学時代に小遣い稼ぎを兼ねてタイ在住の日本人と頻繁に通っていたこともあって、特定の日本人のネタで娼婦と意気投合して、閉店後、フロアの責任者に秘密のまま店の外で落ち合って、高架電車サーラーデーング駅の前にある屋台でビールを飲み続けた。このときの会話の内容については、特定のタイ在住日本人のプライバシーに関わることなので一切公表できない。

ちなみに、娼婦をホテルまで連れ帰って性交渉をするためには、最低でも2,100バーツはかかるという。内訳は、店舗に支払う娼婦の連れ出し料金(Pay Bar Fee)が600バーツ、娼婦に支払う性的なサービスに対する報酬(Tip)が2時間のショートタイムで1,500バーツ。ほかに、帰宅するためのタクシー代として200バーツぐらいポンと弾んでやれば、娼婦も気持ちよく帰ってくれるだろう。ホテルによっては、同伴者の追加料金(Joiner Fee)が請求されることもあるという。

ただし、バンコク留学生日記で再三触れているように、娼婦との性交渉には、ものずごく高いエイズ感染リスクが伴うため注意が必要となる。僕だったら、どんなにカネを積まれても、娼婦との性交渉だけはお断りしたい。その他詳細については、バンコク留学生日記の過去ログにあるとおり。

午前4時半、高架電車サーラーデーング駅の前にある屋台で、日本人向けのカラオケスナック ATESSA で働いている娼婦と別れ、ひとり徒歩で帰宅した。

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ABOUTこの記事をかいた人

バンコク留学生日記の筆者。タイ国立チュラロンコーン大学文学部のタイ語集中講座、インテンシブタイ・プログラムを修了(2003年)。同大学の大学院で東南アジア学を専攻。文学修士(2006年)。現在は機械メーカーで労働組合の執行委員長を務めるかたわら、海外拠点向けの輸出貿易を担当。