タイの長距離バス2等冷房車で行くカンボジア国境カジノ

20070830@2x

「途中から乗ってきて、あなたの隣の空いていた席に座った高校生を覚えてる? まだ空席がたくさんあった車内であの席を選んだのは、おそらくあなたに興味があったからではないかしら?」

午前零時、カンボジアのバンテイメンチェイ州ポーイペート郡にあるカジノ街で、砂ぼこりが舞っている未舗装路を Golden Crown Casino から Ho Wah Genting Poipet Casino Resorts へ向かって歩いていたところ、3時間10分にもおよんだ2等冷房バスの旅について、友人は次から次へとやってくるバイクタクシーの営業を適当に交わしながら、このように言って振り返っていた。

2等冷房バスは、どこでも好きなところで乗り降りすることができる長距離バスで、それだけに途中で停車する回数が多く、目的地に到着するまでの時間も余計にかかるが、タイならではの風情を、冷房でキンキンに冷えているバスのなかから、運転手の好みで車内に流されている田舎音楽とともに堪能することができる。ちなみに、「あの高校生」とは、サゲーオ県ワッタナーナコーン郡にあるワッタナーナコーン工業高等専門学校の正門前から乗ってきた、幼稚園児用のスモックと女子高校生用の制服を足して2で割ったかような制服を着ていた前期高専生(16歳~18歳)のことで、スタイルの良さとそのナマ足から生えていた剛毛のことぐらいしか覚えていないが、荷物の都合で少し離れたところに座っていた友人の目には冒頭にあるコメントのように映ったという。タイでは、髭モサモサ・脛毛ボーボーの女性は大学生でもそれほど珍しくはないが・・・・・・日本から来たばかりだと、やっぱりどうしても気になってしまう。バスはアランヤプラテート郡にある検問所で一旦停車して、車内に乗り込んできた重武装の国境警察の係官が乗客全員の身分証を検めたのちに、乗客のうち3人を連行してバスから降りていった。

午前10時、プラーヂンブリー県スィーマハーポー郡のタートゥーム町にあるサービスアパートメント「ヂェーヂェーアパートメント」をチェックアウトした。故障した友人のクルマを修理するためにバンコクから呼び寄せている自動車整備工が到着するまでのあいだ、街の中心部にある美容室の「ニッダーサロン」に入って洗髪とブローをしてもらうことにした(60バーツ)。午後1時10分、整備工から到着が遅れるという連絡が入り、やむなく「ヂェーヂェーアパートメント」の駐車場にクルマを預けたまま、アパートの前を走っているタイ国道304号チャチューングサオ・ガビンブリー線から、ペートリウ発アランヤプラテート行きの2等冷房バスに乗ってカンボジア国境へ向かった。運賃は90バーツだった。

午後4時20分、アランヤプラテート市内にあるバスターミナルに到着し、そこから約7キロ離れているカンボジア国境までトゥクトゥクで移動した(ひとり50バーツ)。国境のすぐ手前にあるローングルア市場で買い物をしてからアランヤプラテート出国審査場へ行くと、係員が「帰りの航空券がないと再入国できない場合があります」と教えてくれた。現在、タイでは国内に滞在してもらう価値がない不適格外国人を排斥しようという気運が高まっており、ノンビザの資格で滞在している日本人は軍事クーデターが発生した11日後の2006年10月1日以降、直近180日のうち最低でも90日間をタイの国外で過ごすことが義務付けられている。午後5時、タイとカンボジアの国境を徒歩で越えて、カンボジアの到着ビザ(1,000バーツ)を取得し、タイ側のアランヤプラテート出国審査場とカンボジア側のポーイペート入国審査場の中間地点にあるカジノホテル Holiday Palace Resort & Casino にチェックインした。宿泊費はカジノチップ500バーツ込みで1,100バーツだった。ホテルにある中華料理店の Dragon Palace で夕食をとって腹ごしらえをしてから、ポーイペート入国審査場へ行ってカンボジアの入国手続をすませた。外国人は、タイから出国したあとに一度カンボジアへ入国しないとタイに再入国させてもらえない。ちなみに、翌31日午前1時までの戦績はつぎのとおりだった。

ポーイペート・カジノにおける8月30日の戦績

Holiday Palace Resort & Casino +500
Tropicana Resort & Casino -1,000
Golden Crown Casino +500
Ho Wah Genting Poipet Casino Resorts +500
Star Vegas International Resort & Casino +500
(ポーイペートのカジノ街でブラックジャック台があったのは上記5ヶ所のみ)

プラーヂンブリー県スィーマハーポー郡にあるアパート「ヂェーヂェーアパートメント」の駐車場に預けたままになっていた友人のクルマは、夕方頃になってようやく現地に到着した自動車整備工によって引き取られ、そこから4時間かけてバンコクまで牽引していったという。

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2001年に金融機関の社内SEを辞めてタイへ渡り、タイ国立ヂュラーロンゴーン大学文学部が開講している外国人のための集中タイ語講座、インテンシブタイ・プログラムを修了しました。その後、アメリカ・ロサンゼルスにおける語学留学を経て、2006年にヂュラーロンゴーン大学大学院の東南アジア研究科修士課程を修了。以来、機械部品商社の海外営業、生産設備商社の海外営業を経験し、現在は機械メーカーの国内営業部門で海外現法向けの部品輸出を担当しています。