タイ・プーゲット島でスクーバダイビングをしよう! その6

「やっぱり、ダイビングをはじめてから、かなり日に焼けたわね。それに、ちょっと太ったんじゃないかしら? なんだか少し不細工になったような気もするし」

午後9時、プーゲット島のパートーング海岸にあるホテル C&N SPA and Resort の2214号室で、ここ数日間の習慣となっている「ルームサービスの夕食」(100バーツ)をとっていたところ、友人からそのような指摘があった。こうなることは最初から分かりきっていたことなので、本帰国を目前に控えた今の今まで、タイでマリンスポーツに手を出すことはずっと控えてきた。

スクーバダイビングが思っていたほど体力を使うスポーツではなかったこともあって、当初目論んでいたダイエットの計画は失敗に終わった。そればかりではなく、ダイビング前後の暴飲暴食をはじめ、クルーズ船での昼寝や、寝しなの夜食にビールといった生活習慣が、かえって体重を増やしてしまう結果となった。留学をはじめてから4年5ヶ月のあいだに体重が9キロも増えてしまい、自分の容姿はもう日本で通用しなくなっているかもしれない。本帰国後に予想されている、ありとあらゆる不本意に直面する事態に備えて、そろそろ本腰を入れてダイエットに励む必要があるかもしれない(2006年5月30日追記: 帰国後の2ヶ月間で8キロの減量に成功しました)。

講習5日目。 きょうは PADI アドヴァンスド・オープン・ウォーター・ダイバー・コースの最終日だった。

午前7時半、プーゲット島のスィリラート通り沿いにあるホテル C&N Spa and Resort の前から、いつものようにダイビングショップが手配したソングテオに乗って、朝の潮風を受けながら、パートーング海岸から南へ15キロほど行ったところにあるチャローング湾桟橋に向かった。

桟橋に着くと、日本人のインストラクターから、今日はほかのダイビングショップが運航しているクルーザーに乗るから、西洋人の船長の指示に従って行動するように言われた。この地域にある日本人向けのダイビングショップに十分な数のダイビング客が集まらなかったようで、やむなく西洋人観光客向けの船に便乗させてもらうことしたという。

日本人のあいだではスクーバダイビングがそれほど流行っていないためか、日本人専用のクルーザーにはいつも数人しか乗っておらず客室内は閑散としており、客席で横になることもできていたが、どうやら西洋人向けのダイビングショップは盛況を極めているようで、座る場所を見つけるのにも苦労するほどたくさんの西洋人たちでごった返していた。ここ数日間の日課となっていた1日あたり4時間の「ダイビング前後の昼寝」もできず、ダイビングポイントまで移動するまでのあいだ暇を持て余した。

講習8本目「中性浮力」のダイビングポイントは、ラーチャーヤイ島の周辺にある Staghorn Reef だった。午前10時26分に潜水を開始して、午前11時18分に浮上した。最大深度18.5メートル、潜水時間43分。水温は29度で、透明度は20メートルだった。中性浮力とは、背負っているタンクから肺のなかへ吸い込む空気の量を調整することによって、水のなかで浮いたり沈んだりする技術のことで、講習初日のプールでも似たようなことはやったが、浮力の大きい海水の方が上手くできた。

講習9本目「ナビゲーション」のダイビングポイントは、ラーチャーヤイ島の周辺にある Lucy’s Reef だった。午後12時43分に潜水を開始して、午後1時31分に浮上した。最大深度14メートル、潜水時間48分。水温は30度で、透明度は15メートルだった。講習最後のダイビングだったので、水中をゆっくりと浮遊させてもらった。

スクーバダイビングの講習は、自動車の運転免許を取得するときに受ける教習と似ている。ひとつは、学科と実技があって、それぞれの項目をクリアしないと次のステップへ進めないこと。もうひとつは、インストラクターの役割が自動車教習所の指導員と似ていること。今回、僕は「アットホームなダイビングショップ」として知られている日系のダイビングショップを選択し、幸いにもダイビングの適性もあったようで、イヤな思いひとつすることなく気分良くダイビングのライセンスを取ることができた(実は繰り返しやらされるのがイヤでかなり真面目に取り組んだ)。

20060314@2x

日系ダイビングショップの2階にある教室に午後8時まで籠もって、PADI アドヴァンスド・オープン・ウォーター・ダイバー・コースのライセンス認定試験を受けた。その後、友人が待機しているホテル C&N SPA and Resort へ一旦戻ってから、850メートルほど離れたところにあるパートーング海岸まで友人と出かけて、ショッピングを楽しむなど、ビーチリゾート最後の夜を満喫した。友人による相手の利益を度外視した猛烈な値引き交渉には面食らったが、それよりも「観光地における外国人向けの実勢価格」と「タイ人価格」のあいだにある較差の大きさには心底驚かされた。買い物なんて、観光地でするものではない。

(3月20日追記)正式なライセンスカードは、オーストラリアにある PADI の事務局から日本の実家に届けられた。

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ABOUTこの記事をかいた人

バンコク留学生日記の筆者。タイ国立チュラロンコーン大学文学部のタイ語集中講座、インテンシブタイ・プログラムを修了(2003年)。同大学の大学院で東南アジア学を専攻。文学修士(2006年)。現在は機械メーカーで労働組合の執行委員長を務めるかたわら、海外拠点向けの輸出貿易を担当。