普通のタイ人女性が見た日本におけるタイ人社会の実態について 本編

20060306@2x

「人間は、自分が生まれてくる環境を、自分で選ぶことはできない。でも、いくら貧しい家庭に生まれたからといっても、やっていいことといけないことがあると思う。あの人たちは、お金のためならどんな卑劣なことをしたって許されると本気で信じているし、実際にそのようなことを平気で話しているのを聞いたことがある。人間として最低限のプライドとか、そういったものはないのかしら?」

午後4時50分、トーングロー15街路の日本食コンプレックス J-Avenue の2階にある日本料理店の「大戸屋」で、日本に滞在していたときの体験をまとめて本を出版したタイ人の女性執筆者は、日本国内のタイ人社会に対して溜まりに溜まっていた鬱憤を一気にぶちまけた。

「今回のテーマは、日本におけるタイ人社会の実態について、だったわよね? まったく、もう酷いなんてもんじゃないわよ。このまえ、横浜にあるタイ料理の食材を扱っているお店へ行ったときに、階段の壁に『格安で ซ่อง お貸しします』と書いてある貼り紙があったんだけど、そんな貼り紙をしておいてオカシイと思わない神経ってどう思う? 念のために補足しておくけど、ソングというのは、狭くて薄汚い売春部屋のことよ。あの時ばかりは本当に吐き気がしたから、すぐに店から出たんだけど、もう二度と来ないと誓ったわ。それ以来、タイ料理の食材は、わたしがタイへ一時帰国するたびに買い込んで、日本まで持って帰っているんだけど、荷物がどんなに重くなっても、あんな腐った店へ行くことに比べれば全然マシよ」

「日本で生活をしているタイ人のひどい話なんて、それこそいくらでもあるわ。ある売春婦が、高齢の日本人男性と結婚して日本へ来たんだけど、田舎にいる弟を呼び寄せて日本で働かせたいと言って、夫婦で住んでいるマンションの部屋のすぐ下の階にある部屋を日本人の夫に借りさせたんだけど、夜は夫とともに暮らし、夫が外出をしている日中は弟の部屋にずっと入り浸っているのよ。ここまで聞けば、あとの話はだいたい予想がつくと思うけど、あれは血のつながりがある実の弟なんかではなく、正真正銘のれっきとした『彼氏』よ。日本人の夫のほうも不甲斐ないとは思うけれど、タイ人の妻はもう本当に救いようがないわ。同じタイ人というだけで、わたしのほうまで恥ずかしくなってくる。 日本に住んでいるタイ人でまともなのは、せいぜい留学生や政府の関係者ぐらいなもので、全体の1割にも満たないわ!! 残りはみんなどこの馬の骨かも分からないようなのばっかり!! 日本へ行ったばかりのころ、タイ人の友達を作るのにはホントウに苦労したもの。相手の程度なんて少し話せばすぐに分かるから、互いのバックグラウンドがあまりにもかけ離れすぎていると、自然と気まずい雰囲気になってなかなか続かないのよね。わたしはブログを書いていたから、コメントをくれる読者のなかからマトモなタイ人だけを選んで友達が作れたからまだ良かったけれど、ほかの人たちはいったいどのようにして友達を探しているのかしら。あ、そうだ、ケイイチ君はもうすぐ日本へ帰るんだし、せっかくの機会だから、日本でマトモなタイ人と知り合う方法について教えてあげるね」(全部日本語)

このタイ人女性が結婚している日本人の夫は、彼女を日本へ呼び寄せるにあたって、近所の住人たちに対して「妻は外国人だけど○○という国家資格を持っていて・・・・・・」と説明して回るなど、それはそれは大変な苦労をしたという。せっかくまともなタイ人と結婚できたというのに、タイ人の娼婦を日本へ連れてきた人たちのせいで、どれほど面倒な作業を強いられ、どれだけの迷惑を被ったことか。

タイ人とフツウにコミニュケーションがとれるようになれば、まともなタイ人と結婚して幸せな家庭を築くこともできるはずだが、娼婦との生活体験をもとに「これがタイランドだ!」と主張する書籍が日本国内で数多く出版され、元娼婦の妻との生活を「これぞタイ人妻との生活!」みたいに紹介する日本語のブログが後を絶たない現状を考えると、やはりタイ人との結婚についてはどうしても及び腰になってしまう。

このブログでは、大学進学率が36%ある高学歴社会の住人である「まともなタイ人たち」をメインにタイを紹介すると同時に、タイの国内に13万人いるとされている娼婦たちが、いかに少数派で社会の鼻つまみ者になっているかを声高に訴えることで、日本に住んでいる日本人のみなさんに「ホントウのタイ人」の実態について正しく理解してもらい、あわよくばタイ人に対するイメージも改善できればと考えていたが、結局のところ、少数の賛同者と多数の敵を作るだけに終わった。まあ、タイ人の娼婦と付き合っていることをアイデンティティーにしている日本人の男性がそれだけ多いということなのだから、今日のような嘆かわしい傾向は今後とも変わらず続ていくのだろう。

フツウの人であれば、タイという料理店に入ったときに、わざわざ厨房の裏にある残飯の集積所なんかには立ち寄らず、フツウに客席について、フツウに料理を注文し、フツウに美味しい食事にありつこうと考えそうなものだが、思いのほか残飯のほうが好きという奇特な人が多かった。あまりにも謎すぎて自分でも今ひとつ理解できていないが、それもこれも日本人とタイ人とのありがちな人間関係ということで、むしろ現実を受け容れるべきなのは僕のほうなのかもしれない。

自分は近日中にタイから引き上げて日本へ本帰国する身なので、日本人がタイでゴミ溜めを漁ってゴミ集めにいそしんでいることも、日本人のゴミ収集人たちによってタイ人全体が不当に貶められていることも、べつにもうどうでも良くなってきたが、最後にひとりの日本国民として一言だけ言わせてほしい。

日本国は廃棄物の集積場ではない。わたしたちの美しいニッポンに汚い娼婦を持ち込むな。たとえ本人が良いと思っていても、ほかの人たちがひどく迷惑する。

午後2時頃、ヂュラーロンゴーン大学のヂャームヂュリー4号館へ行って、留学ビザを延長するために必要な招聘状を受け取ってから、ウォングウィアングヤイにある自動車整備工場でタイヤのホイールを修理した(700バーツ)。午後4時半、トーングロー15街路にある日本料理店「大戸屋」で友人達と夕食をとった。スクンウィット13街路にある住まい Sukhumvit Suite 17階の自室へ戻ってから、クラシック音楽を聴きながら日記を書いて、午後10時半から文学部のインテンシブタイプログラム(タイ語集中講座)の試験後の打ち上げに合流した。

普通のタイ人女性が見た日本におけるタイ人社会の実態について 予備編

2006.02.21
  • NAO

    こんにちは。
    以前、掲示板に一度書き込みしましたが、その後バンコクで数秒間(挨拶だけ)お会いした者です。翌日に義弟の結婚式があった為、時間が無くお話が出来ず残念でした。

    時間的・金銭的な事情で無理であるならば仕方が無いですし、元々日本企業で働けるだけの日本語能力がある人は別ですが、来日後にある程度お金をかけてでもちゃんとした日本語を学ぼうと言う意欲がある人・実際にそうしている人はマトモな人が多いのではないかと思っています。大学を卒業している・いないに関わらずに。

  • NAO

    こんにちは。
    以前、掲示板に一度書き込みしましたが、その後バンコクで数秒間(挨拶だけ)お会いした者です。翌日に義弟の結婚式があった為、時間が無くお話が出来ず残念でした。

    時間的・金銭的な事情で無理であるならば仕方が無いですし、元々日本企業で働けるだけの日本語能力がある人は別ですが、来日後にある程度お金をかけてでもちゃんとした日本語を学ぼうと言う意欲がある人・実際にそうしている人はマトモな人が多いのではないかと思っています。大学を卒業している・いないに関わらずに。

  • > NAO さん

    ご無沙汰しております。

    ところで、「日本語を学ぼうという意欲のある人はマトモな人が多い」ということですが、個人的にはそうとも限らないんじゃないかと思っています。それに、同じ「学ぶ意欲」と言っても、その程度にはピンからキリまでありますし、なにしろ僕なんかは何年も前から中国語とベトナム語とミャンマー語とマレー語を学びたいと思ってきたというのに、未だ何の努力もしていませんからね。「意欲」ほど当てにならない言葉はありません(やっぱり「行動」と「結果」が大切ですよね?)。

    このエントリーにある「娼婦」に関連させて申し上げますと、彼女らの大半は中等教育を終えていません。っていうか、一部は初等教育すら受けていません。さすがに母国語が読めないということはないと思いますが、書けないというのはそれこそよくある話です。そんな人たちが、どうやって外国語を勉強できるのかって、すごく疑問に思います。

    ものは試しいうことで、実験第一弾として、アパートの警備員を使っていろいろと試してみるといいと思います。きっと、ポーホック程度(初級から中級程度)のタイ語力さえあれば、彼らが「伝言」として書き残すメッセージのあまりの酷さに呆れかえることでしょう。いやホント、「マジでこれがタイ語なのか?」っていうくらいにヤバいです(笑)。

    もはや学歴信奉者達が好んで話題にしたがるような「高卒か大卒か」などという次元の話ではなく、これはむしろ「母国語を(読めたとしても)書けるか否か」っていう問題だと思うのです。「高卒 vs 大卒」が無意味だとしても、「小学校中途退学 vs 大卒」という議論なら、十分に成立しそうですよね?

    そもそも、この議論の前提として取り上げられている「日本語」と「品性」との関連性があまりにも不明確なものですから、僕としてもこれ以上なんとも言いようがありません。

    あ、在日タイ人用のフリーペーパーっていうのがあるのをご存じでしょうか? タイにも日本人向けのものがありますが、一般に、フリーペーパーというものには「特集記事&広告記事=読者の関心」という傾向があります。

    ・・・で、その日本のタイ語フリーペーパーをモロに日本語訳して、日本人の皆さんに公開しまったとしたらどうなると思います? 僕はきっと在日タイ人社会を存続の危機にまで追い込んでしまうんじゃないか、っていう気すらしています。

    このブログで僕が問題としているのは、あくまでも「よくある日本人と娼婦との関係」にすぎないで、もちろんそこまでするつもりはありませんが、もし仮に僕が日本にいる全てのタイ人を心の底から忌み嫌っていて、「本気で撲滅してやる!」なんて思っているとしたら、おそらく毎月のように全文日本語訳してブログに掲載するでしょう(笑)

    まあ、もし興味がありましたら、入手してみて、一度ご自身の目で確かめてみてください。きっと、メチャメチャおもしろいと思いますよ♪

  • > NAO さん

    ご無沙汰しております。

    ところで、「日本語を学ぼうという意欲のある人はマトモな人が多い」ということですが、個人的にはそうとも限らないんじゃないかと思っています。それに、同じ「学ぶ意欲」と言っても、その程度にはピンからキリまでありますし、なにしろ僕なんかは何年も前から中国語とベトナム語とミャンマー語とマレー語を学びたいと思ってきたというのに、未だ何の努力もしていませんからね。「意欲」ほど当てにならない言葉はありません(やっぱり「行動」と「結果」が大切ですよね?)。

    このエントリーにある「娼婦」に関連させて申し上げますと、彼女らの大半は中等教育を終えていません。っていうか、一部は初等教育すら受けていません。さすがに母国語が読めないということはないと思いますが、書けないというのはそれこそよくある話です。そんな人たちが、どうやって外国語を勉強できるのかって、すごく疑問に思います。

    ものは試しいうことで、実験第一弾として、アパートの警備員を使っていろいろと試してみるといいと思います。きっと、ポーホック程度(初級から中級程度)のタイ語力さえあれば、彼らが「伝言」として書き残すメッセージのあまりの酷さに呆れかえることでしょう。いやホント、「マジでこれがタイ語なのか?」っていうくらいにヤバいです(笑)。

    もはや学歴信奉者達が好んで話題にしたがるような「高卒か大卒か」などという次元の話ではなく、これはむしろ「母国語を(読めたとしても)書けるか否か」っていう問題だと思うのです。「高卒 vs 大卒」が無意味だとしても、「小学校中途退学 vs 大卒」という議論なら、十分に成立しそうですよね?

    そもそも、この議論の前提として取り上げられている「日本語」と「品性」との関連性があまりにも不明確なものですから、僕としてもこれ以上なんとも言いようがありません。

    あ、在日タイ人用のフリーペーパーっていうのがあるのをご存じでしょうか? タイにも日本人向けのものがありますが、一般に、フリーペーパーというものには「特集記事&広告記事=読者の関心」という傾向があります。

    ・・・で、その日本のタイ語フリーペーパーをモロに日本語訳して、日本人の皆さんに公開しまったとしたらどうなると思います? 僕はきっと在日タイ人社会を存続の危機にまで追い込んでしまうんじゃないか、っていう気すらしています。

    このブログで僕が問題としているのは、あくまでも「よくある日本人と娼婦との関係」にすぎないで、もちろんそこまでするつもりはありませんが、もし仮に僕が日本にいる全てのタイ人を心の底から忌み嫌っていて、「本気で撲滅してやる!」なんて思っているとしたら、おそらく毎月のように全文日本語訳してブログに掲載するでしょう(笑)

    まあ、もし興味がありましたら、入手してみて、一度ご自身の目で確かめてみてください。きっと、メチャメチャおもしろいと思いますよ♪

ABOUTこの記事をかいた人

2001年に金融機関の社内SEを辞めてタイへ渡り、タイ国立ヂュラーロンゴーン大学文学部が開講している外国人のための集中タイ語講座、インテンシブタイ・プログラムを修了しました。その後、アメリカ・ロサンゼルスにおける語学留学を経て、2006年にヂュラーロンゴーン大学大学院の東南アジア研究科修士課程を修了。以来、機械部品商社の海外営業、生産設備商社の海外営業を経験し、現在は機械メーカーの国内営業部門で海外現法向けの部品輸出を担当しています。