クルマの整備

20060130@2x

「こんな危ないクルマ、よく乗ってこられたわね。ほら、このブレーキパッド、2mm しか残っていないじゃないの。 もう完全にペッタンコになっちゃってる。そんな状態でハートヤイまで行こうなんて、無謀もいいところよ」

午後6時、ペットガセーム101街路にある自動車整備工場で、友人が車体から外されたブレーキパットを眺めながら言った。

これまでも、立体駐車場などの勾配が急な坂道ではブレーキの効きの悪さが気になっており、クルマを修理に出すたびにブレーキパッドの検査を依頼してきた。ちゃんとチェックしてくれていたんだろうか。友人によると、ブレーキバッドは、通常の厚さが10mm前後あって、3mm以下になったら交換する必要があるという。

「クルマは、何回点検しても決して多すぎることはないわ。どうせタイヤのチェックをしたこともなかったんでしょう? 明後日までにチェックを済ませなければダメよ」

タイにも車検制度はある。正式には自家用車状態検査といって、初回登録後7年以上が経過しているクルマは、年1回の自動車税を納付するときに、自家用車状態検査証明の提出が自動車管理法で義務づけられている。検査は、▽エンジン番号と車体番号の照合(1分)、▽排ガス騒音検査(2分)、▽制動系統検査(0.5分)、▽前輪走行安定性検査(0.5分)、▽前照灯検査(1分)、▽装備品検査重量検査(2分)、▽合否判定(0.5分)の合計7分30秒で、車検料は車体重量1,600キロ未満が150バーツ、1,600キロ以上が250バーツとなっている。もちろん、こんな検査では不十分だから、自動車の保守点検はユーザーの自己責任で行われている(ってゆうか、市民の安全に過保護なのは日本ぐらいではないだろうか?)。それだけに、クルマを持っているタイ人は、みんな自動車マニアのように詳しい。

日本にいたときは何も考えずディーラー任せにしていたが、留学中の限られた予算のなかでは下町にある民間の自動車整備工場に頼らざるをえないため、心配の種は尽きない。

夕方、ペットガセーム101街路にある自動車整備工場へ友人たちと出かけ、ウッタヤーン通りにあるドイツ風屋外レストラン「バーンナームキアングディン」で夕食をとった。

ABOUTこの記事をかいた人

2001年に金融機関の社内SEを辞めてタイへ渡り、タイ国立ヂュラーロンゴーン大学文学部が開講している外国人のための集中タイ語講座、インテンシブタイ・プログラムを修了しました。その後、アメリカ・ロサンゼルスにおける語学留学を経て、2006年にヂュラーロンゴーン大学大学院の東南アジア研究科修士課程を修了。以来、機械部品商社の海外営業、生産設備商社の海外営業を経験し、現在は機械メーカーの国内営業部門で海外現法向けの部品輸出を担当しています。