究極の中華まん

「ひとつ12バーツだよ!」

午後8時半、バンコクの中華街、ヤオワラート通りにある中華料理店「和成豊魚翅」へ行って友人と夕食をとったが、飲茶の品揃えが期待していたより少なかった。食後に店を出て、物足りなさを感じながら通りを歩いていたところ、一軒の中華まん屋台に目が留まった。

一目で華人ではないと分かる色黒の中年男性に代金を支払って、ホクホクの中華まんを受け取った。さっそく、裏に貼られていた紙をペリっと剥がして、ハムっとひとくちくわえてみる。

う――ま――い――!!

日本だったら400円出しても買えないような極上の中華まんを、たった12バーツ(約35円)で味わえるとは本当にスゴすぎる!! さすがは中華街のヤオワラート。生半可な味では、この街で生き残れないというウワサはウソじゃないかも!

日本のセブンイレブンでは絶対に売ってない極上の「究極の肉まん」をくわえながら、ヂャルーングルング通りを友人と歩き、途中でタクシーに乗ってスィーロム通りにある珈琲屋へ向かった。

昼すぎ、スィーロム通りにある珈琲屋で、内定先の会社から新入社員研修会の前に読んでおくように言われている資料に目を通した。中華街ヤオワラートで夕食をとってから、ふたたび珈琲屋へ戻って作業の続きをした。せっかくの金曜日の夜なのに、一日のすべてを珈琲屋で過ごしてしまった。こんなことなら、エーガマイ通りパブ「ナングレン」へ友人と行っておけば良かった。

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ABOUTこの記事をかいた人

バンコク留学生日記の筆者。タイ国立チュラロンコーン大学文学部のタイ語集中講座、インテンシブタイ・プログラムを修了(2003年)。同大学の大学院で東南アジア学を専攻。文学修士(2006年)。現在は機械メーカーで労働組合の執行委員長を務めるかたわら、海外拠点向けの輸出貿易を担当。