サバーイディーピーマイ

ສະບາຍດີປີໃໝ່(サバーイディーピーマイ)
新年、あけましておめでとう

午前9時半、パークセー市内の第10通り沿いにあるゲストハウス「ナーリーンターヂャルーン」の前で、眠い目をこすりながら寝起きのタバコを吸っていたところ、ノーイナーの友人でラオスの永住権を持っているベトナム人女性が110ccのバイクに乗ってやってきた。

20060101-5@2xラオス人民民主共和国のヂャンパーサック県パークセーは、首都のウィアングヂャンを経由して古都ルワングパバーンへと伸びるラオス国道13号線の起点で、人口およそ47,000人のラオス第2の都市だ。ここでメーコーング川とセドン川が交わり、タイをはじめ、カンボジアやベトナムとの交易の中継地点となっている。ここからすこし南にあるヂャンパーサック郡には、ラオス3王国の時代にヂャンパーサック王国(1713-1946)の都が置かれた。

ラオス語の ສະບາຍດີປີໃໝ່(サバーイディーピーマイ) は、タイ文字に起こすと สบายดีปีใหม่ 、タイ語式に直訳すると「新年元気」となる。ラオス語にサワッディーという語彙はない。

タイ語の สวัสดี(サワッディー)という語は、ヂュラーロンゴーン大学文学部のプラヤーウィパギットスィンラパサーン教授が1931年、 good night の訳語として提唱した新語で、当時はじまったばかりのラジオ放送を通じてタイの全土に広く普及した。現在では、おはよう、こんにちは、こんばんはなどのすべてに対応するオールマイティーな挨拶の語彙として定着している。 หวัดดี(ワッディー)や ดี(ディー)と省略して言うこともある。

タイ人は英語の対訳として สวัสดี(サワッディー) という語を発明したが、ラオス人はそれを採用しておらず ສະບາຍດີ(サバーイディー) という語を用いている。

バンコク在住の日本人のあいだに、タイ人は挨拶をしない、礼儀がなってないという不満があると聞いたことがある。しかし、もともと挨拶のための語彙がなかったタイ人やラオス人に対して、日本式の挨拶を習慣づけるように強要するのはムリがある。

20060101-4@2xラオス語は、バンコク人的な感覚からすると古典的でダサく、街中に掲げられている共産主義国特有の赤い垂れ幕に書いてある ພັກປະຊາຊນປະຕິວັດລາວທີ່ມີກຽດສະຫງ່າ ໝັ້ນຍືນ(パックパサーソンパティワットラーオティーミーギニャットサンガーマンユーン)(偉大なるラオス人民革命党よ、永遠なれ)というスローガンは、友人たちのあいだで爆笑のネタとされていた。この旅行中、タイ人の友人たち6人のあいだではラオス語がブームとなり、飲料水 น้ำดืม(ナームドゥーム) を常に ນ້ຳບໍລິສຸດ(ナームボリスット)(タイ語の น้ำบริสุทธิ์(ナームボリスット) は「純水」の意)と言い換えるなどして楽しんでいた。

20060101-3@2xきょうは、パークセー市内にあるインド料理店で朝食をとり、タートファーム、ユアング、ファーソムの滝3ヶ所を見物した。午後5時、ラオス側国境のワングタオ市場で土産物を買ってから、午後6時半にタイ側のチョングメックから1等長距離バス(466バーツ)でバンコクへの帰途に就いた。

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ABOUTこの記事をかいた人

バンコク留学生日記の筆者。タイ国立チュラロンコーン大学文学部のタイ語集中講座、インテンシブタイ・プログラムを修了(2003年)。同大学の大学院で東南アジア学を専攻。文学修士(2006年)。現在は機械メーカーで労働組合の執行委員長を務めるかたわら、海外拠点向けの輸出貿易を担当。