チョングメック・ワングタオ国境

20051230@2x

「工業高専の角を右に曲がってから、すぐに右折です」

午前10時半、バンコク・モーチット発の1等長距離バス(644バーツ)相当の臨時増発便の運転手がウボンラーチャターニー県内で道に迷い、本来の目的地であったウボンラーチャターニーの市街地から東へ40キロも行ったところにあるピブーンマングサーハーン郡まで来てしまっていたため、堪りかねた乗客のひとりが運転手に対して指示を出しはじめた。

午前11時、ウボンラーチャターニーのバスターミナルに到着した。バンコクからおよそ630キロを移動するのに要した時間は10時間半だった。そこから、迎えに来てくれた現地に住んでいる友人の後輩のピックアップトラックの荷台に乗せてもらって、タイとラオスの国境があるチョングメック郡へ向かった。

ラオスへは行かないはずなのに、どうして何もない国境へ向かっているのだろうか? 念のため、再度、友人に確認を取ってみたところ、国境は越えないという答えだった。

午後12時半、ピックアップトラックは、スィリントーン郡にあるスィリントーンダム公園を経由して、チョングメック国境に到着した。そして友人たち9人(友人7人+現地に住んでいる友人の後輩3人)は、紫色の近代的な建物へ向かって歩きはじめた。

こんなところにある近代的な建物といえば、入国管理局の庁舎以外には考えられない。このままラオスへ出国するつもりに違いない。

「そうに決まってるじゃないか。でなければ、誰がこんな片田舎にある市場なんかに来るんだよ」

なんてこった。この集団にはまともなコミュニケーション能力がないのか? 「外国へ行く」という肝心な情報が共有されていないとは、いったいどうしたことか? タイ人は200バーツを支払って国民 IDを提示するだけで「国境通行証」がもらえるからそれでもいいのかもしれないが、こっちはタイから出国する前に再入国許可証を発給してもらっておかないと学生ビザが失効してしまうんだ。

20051230-2@2xやむなく、そこからピブーンマングサーハーン郡まで引き返して、入国管理局で再入国許可証を発給してもらった。

午後3時すぎ、国境を越えて、ラオス側のワングタオ市場で運転手付きのワンボックスカー(500バーツ)をチャーターした。このとき、不思議なショートメッセージを受信した。

20051230-3@2x「 AIS からのお知らせ。ウィアングヂャンの最低気温は23℃、最高気温は32℃です。為替レートは1ラオスギープに対して0.004タイバーツ。時差は0時間です。タイの国外でも One-2-Call のサービスをご利用いただけます。携帯電話から *131*(国番号)(電話番号)# の順に押すと発信できます。もちろん着信することもできます。外国旅行中も低コストでお友達とのやりとりができる Freedom Planet Promotion をどうぞご利用ください」

これは、 AIS の Freedom Planet Promotion (国際ローミングサービス)に申し込んでいる利用者が、タイから出国したあとに携帯電話をそのまま使っていると自動的に送られてくるメッセージで、携帯電話から *125 +発信ボタンを押すだけで申し込むことができる。通話料は、着信通話1分につき40バーツ。日本国内にいる場合でも、日本国内の発信通話1分につき50バーツ、タイ向けの発信通話1分につき30バーツ、着信通話1分につき30バーツを支払えば、どこにいても AIS のサービスを利用することができる。タイ国外での発信通話は、送られてきたショートメッセージに書かれている要領で操作をすると、折り返し電話がかかってきて指定した相手と通話できる仕組みになっている(コールバック方式の国際電話)。タイの国外にいても、残高照会(*121)とプリペイドカード補充の操作をすることができる。もしラオスで長期間滞在をするつもりなら、あらかじめタイ国内でプリペイドカードを大量に買っておくと便利かもしれない。

20051230-4@2x日没前、ノーイナーがベトナム旅行中に知り合ったラオス在住のベトナム人(永住ビザ滞在者)が、ヂャンパーサック県の県都があるパークセー市内にある小学校まで迎えに来てくれた。

ゲストハウス「ナーリーンターヂャルーン」(7人部屋300バーツ)にチェックイン後、メーコーン川の畔にある屋台街へ行って、ラオス産ビール「ビアラーオ」を飲み、旅の疲れを癒した。

ABOUTこの記事をかいた人

2001年に金融機関の社内SEを辞めてタイへ渡り、タイ国立ヂュラーロンゴーン大学文学部が開講している外国人のための集中タイ語講座、インテンシブタイ・プログラムを修了しました。その後、アメリカ・ロサンゼルスにおける語学留学を経て、2006年にヂュラーロンゴーン大学大学院の東南アジア研究科修士課程を修了。以来、機械部品商社の海外営業、生産設備商社の海外営業を経験し、現在は機械メーカーの国内営業部門で海外現法向けの部品輸出を担当しています。