2005年12月1日(木)
「今晩、何食べる?」
―― 何食べようか? MK に行こう。
午後7時すぎ、
しかし、この渋滞のせいで、すでに夕食のことなんかどうでも良くなっていた。この渋滞から今すぐ解放してくれるなら、今晩は即席麺「マーマー」(5バーツ)で我慢したって構わない。
ある経営学者によると、
タイスキチェーン
それは、渋滞のせいで思考停止状態に陥っている僕たちにとって、まさに渡りに船だった。そうだ、 MK に行こう!
「今晩、何食べる?」
―― 何食べようか? MK に行こう。
午後7時すぎ、
しかし、この渋滞のせいで、すでに夕食のことなんかどうでも良くなっていた。この渋滞から今すぐ解放してくれるなら、今晩は即席麺「マーマー」(5バーツ)で我慢したって構わない。
ある経営学者によると、
タイスキチェーン
それは、渋滞のせいで思考停止状態に陥っている僕たちにとって、まさに渡りに船だった。そうだ、 MK に行こう!
「マイクを8番席から2番席へ」
――くっそー、何もリクエストもしてないのに、なんでマイクが回ってくるんだよ。
午後8時半、
大部屋カラオケ屋「アンチャン」の店内は薄暗く、パソコンで選曲操作をする正面の DJ 席の真上に投影スクリーンがある。全9席で、収容人数は約50人。
「8番席」には、ビール2本で粘っている男女2人組がいた。特に女性の歌唱力はすさまじく、まるでコンサートを聞いているかのようだった。どうすれば、あれだけの微妙な音調の変化に対応できるんだろう。
僕たちは、 DJ 席から見て、ちょうど8番席と左右対称の位置にある2番席に陣取った。タイ語ポップスは、日本のものに比べてキーが低い。しかも、レーシックで完璧に矯正された視力で、巨大なスクリーンに投影されているタイ文字を読むめば良いだけだから難しくない。ところが友人によると、中学校以降の音楽芸術では、古典舞踊に重点が置かれ、合唱の授業はほとんどないという(サットリーウィッタヤー中等教育学校)。案の定、友人は小学校6年生のような歌い方をしていた。
それまで、僕たち2番席は比較的新しい曲(2年以内)をリクエストし、8番席は比較的古い曲(3-4年前)をリクエストしていたが、酒が進むにつれ次第に誰もにリクエストを出さなくなった。しかし、 DJ としては、音楽を中断するわけにいかないため、勝手に選曲してつぎつぎと客に歌わせた。リクエストを出す側と受ける側の立場が完全に逆転した。こうして、 DJ 主催のタイ映画「ワイオンラウォン4」(2番席)挿入歌 VS タイ映画「
| ワイオンラウォン | フェーンチャン |
| 1. เธอที่รัก / Paradox 2. รักหนอรัก / บัวชมพู ฟอร์ด 3. น่ารัก / ดา Endorphine 4. สองคนหนึ่งคัน / AB Normal 5. ไม่มีฉันแล้วเธอจะรู้สึก / Mr.Team 6. พรหมลิขิต / ปู Blackhead 7. ระทมรัก / อุ๊ หฤทัย 8. สุขาอยู่หนใด / กบ Taxi 9. กุหลาบน้อย / ชัยรัตน์ เทียบเทียม 10. ความเดิม / นิติพงษ์ ห่อนาค |
1. แฟนฉัน / AB Normal 2. รักครั้งแรก / จั๊ก ชวิน 3. ความทรงจำสีขาว / ปาล์มมี่ 4. คิดถึง / AB Normal 5. ป้ากะปู่ กู้อีจู้ / Dajim 6. รักบึงเก่า / เพื่อน 7. คอนเสิร์ตคนจน / นกแล 8. น่าอาย / รอยัลส์ไปร์ท 9. ใจเธอใจฉัน / 18กะรัต 10. คนที่รู้ใจ / แหวน ฐิติมา 11. สายเกินไป / โอเวชั่น |
ほとんどが1度しか聴いたことのない曲ばかりだったが、友人に耳元で歌ってもらい、そのリズムに合わせて、なんとか全曲歌いきった。こんなスパルタカラオケに通っていたら、1週間もしないうちにボキャブラリーが100くらい簡単に増えてしまいそう。
昼すぎ、
帰りのクルマで、友人が面白いことを話していた。
「タイ映画『プアンサニット』のヒロイン『ダーガーンダー』(タイ語で愛しき人の意)って、やっぱり黒いわよね。タイ人は、それを『ダーガンダム(黒いと罵り合う)』って呼んでるんだけど、どう思う?」
そのジョーク、ブラックすぎ。ちなみにこの友人、最後の方の記憶がまったくないという。
「この長蛇の列に並んでいるのは、この3連休を利用してやってきたカジノ客たちだ。出国審査場は8時には閉鎖されるから、それまでに手続きできければ、街まで引き返さなければならない。これから君がその最後尾に加わったところで、間に合わないんじゃないかな? それに、カンボジアにクルマを持ち出すのは、あまりにも無謀。鍵穴をこじ開けられて盗まれるのが関の山だ。どんなに君を助けたいと思っても、カンボジア領内で発生した盗難事件には手の出しようがない。やめておいた方が良い」
アランヤプラテート国境、午後7時10分。
壮年の小柄な自動車担当係官は、まだ受付終了時刻にはなっていなかったが、すでに掘っ立て小屋のような仮設オフィスの裏で同僚たちと酒を飲んでいた。別の係官に呼び出されて、ようやく席を立ち、冒頭にあるように話してから、「まあ、また明日来ればいいじゃないか」とアドバイスをくれた。
やむなく出国審査場の職員専用駐車場にクルマを駐め、徒歩用の出国審査場前にできている長蛇の列(400人くらい)の最後尾に並ぼうとしたところ、不潔でボロボロの服を着ているカンボジア人浮浪児(自由に国境を往来できる)が近づいてきた。
「お兄ちゃん、5バーツちょうだい。クスリを買うためにどうしても必要なの」
―― はてさて、どんなクスリのために必要なんだい? と、旅行者気分の軽い調子で受け答えしても良かったが、このような手合い関わるとロクなことがない。ここで根負けして5バーツ渡せば、つぎの5バーツをゲットするために無数の浮浪児たちが殺到してくる。
ところが、今回に限ってはそうではなかった。
「お兄ちゃんはタイ人じゃない。外国人はこの列に並ぶ必要ない。私の後に付いてくる」 カンボジア人女児は、片言のタイ語で貴重な情報を提供してくれた。さっそく女児のあとについて歩き、タイ人約400人と外国人30人の横を足早に通過して、最前列へと躍り出た。
最前列で人々の流れを管理しているカンボジア人青年は、浮浪児が「◎▲※◆□ジャポン」と言うと、タイ人入官職員の了解を取って手招きした。タイ人のオバさん連中が「ルールを守って列に並びなさい!」と叫んでいたが、女児に20バーツ札2枚を掴ませ柵を乗り越えて、冷房でキンキンに冷えている出国審査場に入った(オバさん連中は僕をタイ人と勘違いしていたが、僕が乗り越えたのは誰も並んでいない閉鎖中の外国人用ゲート)。
「兄貴、これからどこに行くんですか? わたしはタイ人の恋人と付き合っていたことがありますから、タイ語も話せますよ。気持ちばかりのお金をいただければ、
出国審査場を出ると、小汚い格好をしたカンボジア人青年が近づいてきた。普段なら無視してやり過ごすところだが、今回の旅行の目的は、いまだ足を踏み入れたことのない
カジノ街ホテル
カンボジア国道6号プノンペン・
「まだホテルを決めてないようでしたら、ここを紹介しようと思ってたんですよ。カラオケ以外に、性感マッサージもあります。とはいっても・・・・・・ここの
東南アジア地域における売春は、主に違法薬物を購入資金を賄うために行われている。そのため、
タイの首都「
小さな路地を左折すると、カンボジア人青年が言った。
「ここが
バスターミナルがある薄暗い未舗装路の両脇には、ピンク色の照明が眩しい置屋(簡素なセックス小屋)や謎の飲食店が並んいる。その奥へ入っていくと、屋外映写場兼
そこで
試合終了後、カンボジア国道6号線へと戻る途中、さっきからずっと気になっていた「全員が道路に向かって座っている」謎の飲食店に立ち寄った。扉のない入口をはいると店の奥へとされた。入口の左右にはテレビが1台ずつあり、左側のテレビには香港映画、右側のテレビには日本の無修正アダルトビデオが映っている。いい歳をした20人からの大人たちが、コーラを飲みながらそれをじっと眺めている。このシチュエーションをどうやって楽しめばいいのか悩みに悩み、20分もしないうちに店を出た。これでは香港映画にもアダルトビデオにも集中できない。
バスターミナル前の未舗装路は、昨晩降った大雨のせいでグチャグチャになっていた。革靴が泥濘のなかに何度もめり込み、右往左往しながら歩いていた。左右に並ぶ風俗店を冷やかして回っているうちに、タイ語を話す
「警察? あっはっは。そんなのがこの街にいるとは聞いたことないわ」
14歳から25歳くらいまでのベトナム移民の娼婦たちは、「ヤーバー」を気持ちよさそうに吸いながら、そんなメチャクチャなことを言ってのけた。そうか、この甘ったるい香りを放つクスリのために身体を売っているのか。
ヤーバーとは、過去に日本でヒロポンやシャブと呼ばれていたものと同じで、メタンフェタミン系の覚醒剤。現在、東南アジア一帯で猛威をふるっているのは、日本でアイス、スピード、エクスタシーなどの名称で知られている、あぶって吸引したり内服して摂取できるタイプのもので、強い覚醒作用や精神賦活作用がある。カンボジア人
つづいて、ガンチャーと呼ばれる大麻を見せてもらった。カンボジア人
大麻はクワ科の一年草。中央アジア原産の植物で、古代から繊維用として栽培されてきた。葉などをあぶってその煙を吸うと、 THC という成分により酩酊感、陶酔感、幻覚作用などをもたらす。カンボジア人
2005年度前期の東南アジア麻薬流通論で、麻薬は脳に修復不能な損傷を与えると教わったため、
深夜、
大通りの向かいにある、カジノホテル
カンボジア・バンテイメンチェイ州
麻薬や性風俗だけを生き甲斐にしていたり、客が入らない風俗店を営んでいるようなバンコク在住の不良日本人たちは、みんな
「この街では、拳銃が6,000バーツの安値で取引されている。先日、俺の友人も2,000バーツで自分の拳銃を売り払っていたよ。君は俺を信用し、俺も君を信用しているから問題ないが、常識的に考えて、君の行動は自らの命を危険に晒している」
あんな真っ暗で何もないカンボジア国道6号線を、バイクタクシーで40分も深入りするなど、本当にどうかしていた。
午後3時ころ、
「首相、明日に控えた余の誕生日を祝福してくれてありがとう。素晴らしいスピーチでこの会場の内外にいる人々を元気づけてくれてありがとう。つい先日、余は首相のスピーチを讃えると、自分の不利益になると反対する者がおると知らされた。ところが、余が首相を讃えたところで他の者は讃えぬやもしれぬし、もし余が首相を讃えねばなぜ讃えぬのかと言われ、余自身が讃えられなくなってしまう。だが、首相は讃えられるために存在している。もし讃えられねば、首相としてはいささか不満であろうし、首相が不満なようで、この式典をどうして進めることができようか。だから、首相のスピーチは素晴らしかったと讃えねばならぬ。首相様のスピーチは良かった。あなた様は余を賛美するためにここにいらっしゃる。賛美を好み非難を嫌うのは、いたって正常なことである。余が落ち度を非難し続けることを、かの者はさぞ不満に思っているであろう。しかし、仮に余が誰かを非難しているとしても、たとえかの者が新聞社に掛け合って『王様が非難しているのは、自分ではなくあんな人やこんな人のことだ』と書かせても、余自身が特定の誰かを非難していると公言せぬかぎり、結局のところ、誰も非難されなかったことになる」
午後4時半、
タイは立憲君主制をとっている。そのため、立憲君主が国政に干渉することは、憲法によって厳しく制限されている。しかし、国王誕生日慶賀式典が催される12月4日は、一年に一度だけ、しかも一時間だけという時間制限付きで、参列者への返礼というかたちをとって、国王が国民に自由に直接語りかけることができる。制度上、タイの国王には政治的強制力はない。しかし、国民からの絶大な支持を集めている国王の演説は、知的かつウイットに富んでおり、かなりの政治的影響力を持っている。
現在、タイ首相
タイはいろいろな問題を抱えているが、国王が健在であるうちはまだまだ捨てたもんじゃない。政財界で圧倒的な権力を握っている首相に対抗できるのは、いまや国王ただひとりになってしまったがが、その国王が正面切って物申しているうちはこの国も大丈夫。今回の国王演説を聴いた人々の、国王に対する信頼感はより一層高まったはず。
ところで、今朝の目覚めは強烈だった。
「あなたが早起きするかもしれないと思って、真正面の部屋をとっておいたんですよ。宿泊費400バーツかかりました」
朝、ホテル
正午、カンボジア・バンテイメンチェイ州
「当初予定200に対して、この24という数字はどういうことだ? それで今後3ヶ月間の資金繰りに問題はないのか?」
昼すぎ、
タイのテレビドラマに登場する「ハイソな家庭」を遙かに上回るスーパーハイソな人たちだったが、テレビドラマとは違ってバンコクの中流家庭のように振る舞っていたのは意外だった。まあ、みんなが役者のようにオーバーアクションをしていたら気持ち悪いから、このくらいがちょうどいいかも。上座から3番目のソファーに座るよう勧められたが、あまりに恐縮して2分もしないうちに席を立った。もちろん、こんなところで僕ごときに発言できることは何もない。
昼すぎ、
「おやおや、この一年間で修理が2回。合計すると35,000バーツにもなるねえ。これだけの予算があれば、今後エンジン回りの修理など一切考えなくても良くなるのに。エンジンそのものを交換してしまえばいいんだから。それも BMW 5シリーズの良いものにね」
午後9時、
この付近は、バンコク郊外の住宅地で、一軒家が軒を連ねているが、人の往来はほとんどなく、ときおり近くの商店に買い物に行く中年男性が上半身裸で通りを歩いている。自動車整備工は、舗装された3メートル道路を隔てて母屋と反対側にある母屋から、上半身裸のまま薄暗い作業場に現れた。故障箇所については以前から詳しく説明していたが、念のため発生条件などについて確認した。それを鳥小屋のインコが復唱していた(何を言っているのか不明だが妙にタイ語っぽかった)。
こんな夜分遅くに図々しく押しかけてしまったから、クルマを預けてすぐに帰るわけにもいかず、自動車整備工の気が済むまで話に付き合った。冒頭の話は、過去の修理明細を手渡したときのもの。
いま BMW 318i に搭載している排気量 1,800cc の標準仕様エンジンを、排気量 2,500cc の5シリーズ用のエンジンに換装できたら、どんなに良いだろうか。日頃から、この貧弱なエンジンにはウンザリしているところだから、近日中に売却するつもりじゃなかったら、ポンと30,000バーツ支払って換装を依頼していたかもしれない(それにしても、これまで無駄な修理が多すぎた)。
ちなみに、今回はエンジンの吸気量を調整する「エアフローメーター」を交換する予定。予算はおおむね7,000バーツ。
昼、部屋でブログ管理プログラム Moveble Type をバージョンアップした(トラックスパムと呼ばれる変なリンクを排除するため)。その後、友人が買ってきてくれた
そうそう、危うく明日の飛行機に乗れなくなるところだった。いつもはユナイテッド航空を利用しているからリコンファーム不要だが、今回はインド航空で一時帰国することになっているため、出発72時間前までにリコンファーム(予約の再確認)をしなければならない規則になっている。これを日本在住の友人から指摘されて、大急ぎでインド航空オフィスに電話を入れたが、出発33時間前にもかかわらず、すんなりリコンファームできた。
「鼻の横に大きなニキビができてるじゃない? このまま放っておくと大変なことになるし見た目にも悪いから、できるだけ早いうちに皮膚科で処置してもらった方がいいわよ。ちょうど、わたしもそろそろ皮膚科に行かなきゃいけない頃だから、途中で待ち合わせて一緒に行きましょうよ」
朝、友人に指摘されて鏡を見たところ、珍しく大きなニキビができていた。明日からの数日間、日本でいろんな人に会うことになっているから、ここは友人の勧めにしたがって処置してもらったほうが良さそう。夜、セントラル百貨店
クリニックの内装は、白一色で統一されており、簡素だが清潔感が上手く演出されている。診察室で症状について女医に説明すると、医師の貫禄からは想像できないファンキーな口調で「なにか思い当たる節ある?」と尋ねられた。先月レーシックをして6日間も洗顔できなかったから、やむなくコットンとクレンジングフォームに頼っていたと答えると、医師は卓上灯を顔面に当て、ハンディーカメラで皮膚の状態を記録しはじめた。
「ひどい脂性ね。これだからニキビができるのよ。それと、タバコは皮膚の老化を加速させる原因になるから、すぐにやめなさい。とりあえず、アンチエイジングとニキビ対策をしておきましょう」
①レーザーを使うことで肌の瑞々しさを取り戻しニキビを予防するマッサージ(500バーツ)、②ニキビ処置(150バーツ)、③白い固形物を擦り付けることで肌の若々しさを取り戻すアンチエイジングマッサージ(700バーツ)を受けた。
ニキビ処置は、①金属製の金具でニキビを潰し、②2本の綿棒を使って中にある膿を出し、③そこに注射するという流れ。小さなニキビの場合、②は省かれる。
効果は今ひとつハッキリしないが、巨大なニキビ1ヶ所と小さなニキビ20ヶ所は取り除かれた。
このコース、日本のエステだったら13,400円くらい。バンコクの中間層のあいだでは一般化しており、 OL や女子大学生だけでなく男性も通っているという。
夜、セントラル百貨店
「シューマツ
深夜、六本木にある多国籍クラブ
午前0時16分、地下鉄六本木駅3番出口から地上に出た。終電も間近というのに、六本木交差点前は日中のオフィス街のように人々がひっきりなしに行き交い、商業ビルの2階に設置されている大型液晶モニターからはパラパラ全盛時代のダンスミュージック
そういえば、大学1年生の夏に、せめてこれくらいは踊れるようになろうと、ビデオを見て練習したこともあったっけ。あれから9年が経ったいま、東南アジアでいろんな不思議なものを見てきて、フニャフニャしている謎の文字を何不自由なく読み書きできるようになった自分が、当時と同じ曲を聴いている。
友人によると、六本木には多国籍クラブが多数あり、外国人がいないクラブなどほとんどないという。六本木3丁目にある大型ディスカウントチェーン「激安の殿堂ドンキホーテ六本木店」前でロサンゼルス留学時代の友人と合流した。先日、バンコクのクラブめぐりに付き合ったお礼として、今晩は六本木界隈のクラブ数軒を案内してもらえることになっている。ほかにバンコクで一緒にクラブめぐりをしたイスラエルから帰国したばかりの友人と、外国人男性すべてを吸い寄せるモテモテの友人も加わり、外苑東通りにあるクラブ
階段をおり、コートやカバンをロッカールーム(300円)に突っ込んで、さっそくフロアへと向かった。カウンターで注文しようとメニューを眺めていたところ、せいぜい350ml瓶で600円くらいと思っていたハイネケンビールが800円もすることを知って驚いた。しかも友人によると、これはまだ安い方で、他の店に行けば1,000円はするという。バンコクの60-110バーツと比べて2.5-4.6倍、 LA のブロードウエーブルーバード沿いにあるクラブの4ドル+チップ1ドルと比べてもなお1.6倍もする計算になる(しかもカウンターでチップを払わなくてもいいのは意外だった)。
男性客のほとんどは西洋人で、アジア系(日本人を含む)はむしろ少数派。女性客は半数程度が日本人だったが、ほかに中国人、韓国人、フィリピン人、タイ人もいる。希に白人や中南米系の女性の姿も見られた(ほかにヤマンバと呼ばれる黒い肌をした日本人女性客も若干名いたが、あまりにも美しくないからソッコウで視界から外した)。
R&B に始まりトランスへといった流れでフロア全体が盛り上がりはじめてきた午前2時ころ、2つのグループに分かれた。寒空の下、ガクガクと震えながら六本木通りを友人と1キロほど歩き、西麻布交差点を左に曲がったところにあるクラブ
午前4時半、六本木駅前郵便局近くの雑居ビル3階にあるクラブ
ところで、六本木界隈では、タイ産の栄養ドリンク「
「新宿のホストクラブとかで働いているんですか?」
と尋ねられた。(僕にホストとしての適性があるかどうかはともかく)六本木界隈のクラブには外国人が多く、人々の意識が自然と多国籍前提になっているような印象を受けた。アジア系の外国人女性が日本国内でホステスとして働いている話はよく聞くが、アジア系の外国人男性もホストとして働いているんだろうか。
先日、バンコクに住んでいる日本人の友人が興味深いことを話していた。曰く、
「あるブログによると、六本木のクラブに通っている一部の日本人は、バンコクに来て立場を逆転させることに喜びを見出しているそうだ。目の前でイイオンナたちが次々と外国人客にかっさらわれて行くことに彼らは日頃から強烈な不満を募らせており、タイで立場を逆転させることによりストレスを発散させようと考えているらしい。タイにハマるのはモテない男ばかりと言われているが、このような男も相当数いるんじゃないか?」
六本木界隈のクラブについては他人に語れるほど精通していないが、今晩見て回った印象では、六本木界隈のクラブはバンコクよりもイージーそうな雰囲気だった。実際にイージーかどうかはともかく、比較的「オープン」であることは間違いない。さすがにバンコクのクラブ(現地ではパブと呼ばれている)であそこまで露骨に抱きついて歩き回ったら、必ずや露骨に嫌な顔をされること疑いない(たぶん肘打ちを食らう)。さらに、空間的なユニティーを形成している日本のクラブシーンとは違い、バンコクでは仲間内での強固なユニティーが形成されているから、知らない人から話しかけたところでどれだけまともに受け答えしてもらえるか分からない(それ以前に音量がうるさすぎて会話すらおぼつかない)。
また、バンコクのクラブでは、「オープン」になっている女性の比率があまりにも低すぎるのに加え、そのまま連れて帰って楽しんでしまうといった発想もあまりポピュラーではなく、携帯電話番号を交換して、後日デートを楽しむといったステップを踏むことが多い。このような煩わしいルールがないのは、カラオケスナックのホステスやソープランドで働く娼婦らでごった返している
それで、六本木のクラブにいる女性客がどうだったかというと・・・・・・実のところあまりよく分からない。もしかしたらバンコク都内にある外国人客の多いクラブに見られるような傾向があるかもしれないし、そうでもないかもしれない。この辺についてはあまりリサーチしなかったから最後まで分からず仕舞い。
午前2時にクラブの閉店が義務づけられているバンコクに住んでいると、外が明るくなるまで遊び倒すことに妙な違和感や罪悪感がある。一晩の予算は7,000円程度。飲み屋に行くと思えば決して高くない「六本木クラブめぐり」。ちょっとハマってしまいそうだ。
それにしても、六本木界隈のクラブもなかなかいいじゃないか。ちょっとしたデートに出かけるなら、絶対に居酒屋ではなくクラブを選択するべきだ。椅子に座ってカクテルを飲み、気が向いたときにフロアへ行って楽しく踊ればいい。
午前9時40分、インド航空 AI 306 便は定刻より1時間40分遅れて成田空港に到着した。久々の深夜便だったがろくに眠ることができなかったため、実家に戻ると、歯も磨かないままベッドに潜り込んだ。約7時間の睡眠ののち、日本料理店で両親と会席料理を食べて、地下鉄で六本木へと向かった。複数のクラブをまわり、午前7時に店を出た。京都に本店があるという中華料理チェーン「天下一品」でバンコクにはない「味の素の味がしない味噌ラーメン」を食べて感動し、電車に揺られて帰宅した。
11日 夕方まで熟睡した。
12日 午前中、目黒にあるタイ大使館で最後の学生ビザを申請。日本人係官によると、出入国制限のない1年間有効の留学ビザは現在発給していないという。ビザの発給に必要な書類のうち、身元保証書と身元保証者のパスポートのコピーが欠けていたが、ビザを受領するときに提出すればよいと言われ、パスポート、申請用紙、大学からの招聘状の3通を提出した。その後、渋谷で働いている大学時代の友人とラーメンを食べた。
13日 午前中、目黒にあるタイ大使館で最後の学生ビザを受給。領事部査証課のプレハブ製オフィス内には液晶モニターが設置されており、今年11月1日にサービスが始まったばかりのタイ3チャンネル(タイ公共放送, 外国語衛星放送専門放送局 Access TV 配給, 月額2,840円)が放映されている。待合室の内外には頭の悪そうなタイ語を話すタイ人女性がたくさんいた。ああ、おそらく・・・・・・と思って、彼女らは自分とは無関係のタイ人として視界から外した。このとき、タイ人男性の姿をほとんど見かけなかった。彼女らと一緒にいる日本人男性と、タイ赴任を控えてビザ申請に来ている日本人サラリーマンのコントラストが印象的だった。日本国内におけるタイ人社会のレベルの低さについてを考えさせられた。頼むから
「あ、ごめん。すごく体調が悪くて電話に出られなかったの。きょうは一日中、ずっと実家で寝てた。本当に迎えに行きたいんだけど、これじゃダメっぽい。そうだ、ウチに寄っていかない? そうすれば、すべてバッチリになるはずよ」
午後11時40分、バンコク・
4日前、いつものようにユナイテッド航空エコノミークラスの航空券(1年オープン, 52,040円)の手配を友人に依頼したが、ハイシーズンのため予約が取れなかった。そこで別の方法について尋ねると、ユナイテッド航空のウェブサイトで利用可能マイル数を調べるように勧められた。なんと49,873マイルも貯まっていた。
きょうで留学開始から1,499日が経過した。その間、いろんな都市へと飛んだが、これまでマイルにまったく無関心だったため、こんなにたくさん貯まっているとは意外だった。
ユナイテッド航空では、飛行機に乗ることでポイントが貯まる
蓄積されたマイレージは、特典旅行券(無料航空券)の入手やアップグレードなどに使うことができる。アジア圏内フライトの場合、それぞれエコノミークラスで20,000マイル、ビジネスクラスで30,000マイル、ファーストクラスで40,000マイルが必要になる。
12月16日に友人の結婚式があるため、どうしても前日の15日までにバンコクに戻ってこなければならなかった。まだ空席があるユナイテッドファーストをマイレージと交換するか、エコノミークラスを割高な正規運賃を払って購入するよう友人に勧められ、ユナイテッドファーストに乗ることにした。ユナイテッド航空のウェブサイトから予約できる。
搭乗手続終了時刻ぎりぎりに成田空港に到着し、日本にしか売ってないお菓子を大量に買ってからチェックインを済ませ、長蛇の列ができているイミグレーションで出国審査を受けて、ユナイテッド航空のファーストクラスラウンジでへと向かった。駐機場を一望できるソファー席に腰を下ろし、ワインを飲みながら友人と電話をしてから飛行機に乗り込んだ。
かねてから一度は座ってみたいと思っていた 1A のシートで、ファーストクラスのコース料理を満喫した。味はそこそこ、普通の料理店ならもう二度と行かないというレベル。
「ろくに食堂もない不便な
午前1時50分、プラチャーソンクロ23にある
大学敷地面積の何倍もある広大なエリアに、学生向けの民間アパート(このレベルのアパートは「
このような学生寮街は、どの大学の近くにもある。アパートのグレードは各大学の授業料によって大きく左右される。
それにしても、友人が言うような薔薇色の学生街生活なんか送ったら、近所の大学に通っている学生たちに無料宿泊施設として使われ、私服、制服、歯ブラシ、教科書 etc の所有者が分からなくなってしまう。派手すぎる生活は度を超えると苦痛になる。昨年の今頃、話のネタのために4,500バーツくらいの別宅を借りることも検討したが、ただでさえハードな生活がもっと慌ただしくなるのはイヤだし、私物が2部屋に分散すると生活しにくくなるから取りやめた。
薔薇色の学生街生活を送ることを目的に部屋を選ぶなら、都内の各大学へと向かうバスの起点となっている高架電車 BTS
夜、パホンヨーティン通りにある