タイ大学めぐり その10

20050915c

「まったく可笑しな話なんだけど、わたしの大学ってヂュラーロンゴーン大学の真似事ばかりしていて、どうも自らが私立大学であるという自覚に欠けているのよね。制服の着こなしについてウルサイのはまあいいとしても、大学の職員なんか民間セクターの給与所得者の分際で、『先生』と呼ばれないと事務手続すらしてくれないのよ」

夕方、ラートプラーオ107街路にあるラッタナバンディット大学へ友人と出かけ、数ヶ月前に別の友人から聞いた話の真相について調査した。新校舎の中央には樹木が生い茂る中庭があって、道路を挟んだ向かい側にはこぢんまりとしているが、学生向けの真新しいショッピングモールがある。

旧校舎のなかを散策していたところ、掲示板に「制服を正しく着用している今月のニスィット」と書かれている掲示物を見つけた。そこには学生約30人の全身写真が掲載されていた。タイの大学ではどこも同じような問題を抱えているが、社会的な評価が中途半端な私立大学は、自らの品位を保つために、特に努力を強いられている(ヂュラーロンゴーン大学にも制服着用に関する学則はあるが半ば形骸化している)。

大学が学生のことを「ニスィット」と呼んでいることを、友人はヂュラーロンゴーン大学の真似事をしていると言っていたのだろうか。ちなみに、学生を「ナックスックサー」ではなく「ニスィット」と呼んでいる大学はタイの全国に9つある。

学生をニスィットと呼んでいる大学
ヂュラーロンゴーン大学(国立), ガセートサート大学(国立), スィーナカリンウィロート大学(国立), ブーラパー大学(国立), マハーサーラーカーム大学(国立), ナレースワン大学(国立), タックスィン大学(国立), マハーヂュラーロンゴーンラーチャウィッタヤー大学(国立特殊), ラッタナバンディット大学(私立)

午後、スィーロム通りにある珈琲屋 Bug and Bee へ友人と出かけ、そこでタームペーパーを書いてから、夕方頃、チョークチャイスィー通りにあるプラクルアングラーング屋へ出かけた。その帰りにラッタナバンディット大学へ寄って、ふたたびスィーロム通りにある珈琲屋へ戻り、午後11時までタームペーパーを書き続けた。

ABOUTこの記事をかいた人

2001年に金融機関の社内SEを辞めてタイへ渡り、タイ国立ヂュラーロンゴーン大学文学部が開講している外国人のための集中タイ語講座、インテンシブタイ・プログラムを修了しました。その後、アメリカ・ロサンゼルスにおける語学留学を経て、2006年にヂュラーロンゴーン大学大学院の東南アジア研究科修士課程を修了。以来、機械部品商社の海外営業、生産設備商社の海外営業を経験し、現在は機械メーカーの国内営業部門で海外現法向けの部品輸出を担当しています。