スパムメールを用いた個人向け多目的ローンの募集

「まあ、だいたい4,000通ぐらい発信して、相手に届くのが1,500通、不達が2,500通ぐらいといったところかしら。そのうちの7人ぐらいから申し込みがあって、審査に通るのが約半数。この調子でいけば、月給30,000バーツの大台も夢ではないわね。これを『インターネットマーケティング』というんだけど知ってる?」

夜、スクンウィット13街路にある住まい Sukhumvit Suite 17階の自室で、パソコン机の上に山積みになっている個人向け多目的ローンの申込書類を前に、友人は今後の明るい見通しについて語った。客観的に見ても、歩合給を含めた今月の給与が25,000バーツを下回ることはまず考えられない。社会通念上、会社の許可なく無断で不特定多数の潜在的顧客に対してスパムメールをばらまくという行為が許されるかどうかはさておき、友人はこのような手法を用いて毎月の歩合給を確保している。

タイタナカーン銀行では、1ヶ月のあいだに個人向け多目的ローンを30件以上成約させた従業員に対して、1件につき1,200バーツを歩合給として加算している。このままのペースで行けば、今月の友人の給料は56,000バーツ(基本給15,000バーツ+歩合給1,200バーツ×30件+ボーナス5,000バーツ)となる計算だ。タイでは病院に勤務している歯科医の月給でもせいぜい40,000バーツぐらいだから、この収入はなかなか悪くない。

昼、ラーチャダムリ通りにある日系百貨店「伊勢丹」へ行って、6階の紀伊國屋書店でタームペーパーのための参考文献を収集してから、ペッブリー通りにあるバンコクの電脳街「パンティッププラザ」へ日本人の友人と出かけた。アップルコンピュータ社は、製品の国際サポートをしているため、日本で購入したものについてもタイで無料で修理できるという。タイにおける同社のサポートセンターは、プララームサーム通り(ラーマ3世通り)の大型スーパー Tesco Lotus に入っている。

午後6時45分、スィーロム通りにあるロビンソン百貨店の駐車場から周囲の景色を眺めていたところ、ルンピニー公園でたくさんの人がエアロビクスを楽しんでいるのが見えた。その後背に見えるのは、ウィッタユ通り、チットロム通り、スクンウィット通りへ伸びる高層ビル群。これまでバンコクの眺望がこれほど美しいとは思ってもみなかった。午後10時までスィーロム通りにある珈琲屋 Bug and Bee でタームペーパーを書いてから、ロビンソン百貨店の地下にあるスーパーマーケット Top’s に寄ってワイン(536バーツ)とチーズ(179バーツ)を買って帰宅した。

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ABOUTこの記事をかいた人

バンコク留学生日記の筆者。タイ国立チュラロンコーン大学文学部のタイ語集中講座、インテンシブタイ・プログラムを修了(2003年)。同大学の大学院で東南アジア学を専攻。文学修士(2006年)。現在は機械メーカーで労働組合の執行委員長を務めるかたわら、海外拠点向けの輸出貿易を担当。