バンコクの日本人社会で急速に普及する日本語対応携帯電話

「最近、日本人のあいだでは、日本語に対応している携帯電話がメチャメチャ普及しているんですよ。日本人なら、みんなもう持っているんじゃないでしょうか?」

夜、スィーロム4街路にある日本料理屋「楓」へ行って、友人の日本人たちと夕食をとっていたところ、店内にいる日本人客のほとんどが日本製の携帯電話を使っていることを指摘されて驚いた。

先学期の学期末小論文を書いていた2月頃、エーガマイ通りにある複数の日本人がひとつの物件をシェアしているコンドミニアムへ伺って酒を酌み交わしていたところ、「 Vodafone の海外対応ケータイであれば、シムロックを外すだけでタイでも使えるようになる」という話を聞いた。日本で販売されている日本市場向け携帯電話の価格が、タイで販売されているグローバル市場向けのものより極端に安いため、とある日本人は日本から輸入した携帯電話を、バンコクの中心部にあるショッピングモールのマーブンクローングセンターへ大量に持ち込んで、シムロックを解除したりファームウェアをタイ語化したりといった改造を施したうえで転売をすることによって、かなりの利益を得ていたという。ところが、日本市場向け携帯電話の輸入量が増加していくのにともなって、タイにおける転売価格が下落したため、いまではそれほどオイシイ商売ではなくなっている。

それからほどなくして、タイに住んでいる日本人のあいだで、日本製の携帯電話が爆発的に普及するようになった。日頃から日本語だけで生活をしている大部分の日本人たちにとって、日本語のショートメールが使えるようになったことは、生活のスタイルに大きな変化をもたらしたという。しかし、日頃からタイ語で生活をしている僕にとって、タイ語が使えない携帯電話ほど不便なものはないため、これまで日本語に対応している携帯電話にはまったく興味を持ってこなかった。

友人によると、高架電車アソーク駅から徒歩5分のところにある商業ビル Times Square に、日本製の携帯電話を取り扱っている店があって、その店では携帯電話から日本語のウェブサイトを閲覧したり日本語の電子メールを送受信できるようにしたりするサービスを年間3,000バーツで提供しているという。

ちなみに、ウエブサイトの閲覧や電子メールの送受信は、日本語にこだわらなければ、標準的な契約のままでも利用できる。

それから約2時間後、タニヤ通りにあるカラオケスナックへ友人たちと出かけた。実は普通のカラオケボックスへ行っても良かったのだが、ゲイだらけのバンコクでいい歳をした大人が男同士でカラオケボックスなんかに入ったら、いよいよゲイの疑いをもたれかねない。あすのカラオケ大会に備えてタイ語曲を3曲ほど練習してから、午前1時に店を出た。料金は1,100バーツだった。どうせホステスを相手にするわけでもないから、もう少し安い店を選んで入っても良かったかもしれない。

ちなみに、今晩のホステスは自称「ホーガーンカータイ大学卒」だったが、大学の正門の位置すら正しく言えず、すぐ目の前にある高等教育機関「ラーチャモンコン技術大学ヂャッグラポングプワナート校」の存在についても知らなかった。ふつうの日本人にとって、タイ人のニセ学士を見抜くきとは簡単ではないかもしれないが、夜のオンナたちの経歴を聞いて、それを鵜呑みにしてしまうのはあまりにも危険すぎる。

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  • チュラさん

    カラオケのホステスが大卒じゃなくても別に気にする必要ないのでは? 本人が大卒だと言っているなら、追及なんかしないでわざと騙されて感心してあげるのが大人というものです。疑ってかかる必要なんて全くありません。タニヤのお姉さんはよくラムカムヘン大学に通っているらしいし。一部の競争的大学を除けば、タイでの大学というのは所詮その程度の存在ですよ。

  • チュラさん

    カラオケのホステスが大卒じゃなくても別に気にする必要ないのでは? 本人が大卒だと言っているなら、追及なんかしないでわざと騙されて感心してあげるのが大人というものです。疑ってかかる必要なんて全くありません。タニヤのお姉さんはよくラムカムヘン大学に通っているらしいし。一部の競争的大学を除けば、タイでの大学というのは所詮その程度の存在ですよ。

  • ホステスの学歴詐称問題は、タイ社会における本人の立場というものを推し量る上で絶対に無視することのできない要素です。さらに、タイ社会では学歴次第で「話す価値があるかどうか」という評価が変わるため、その人の労働市場における「ホステス」としての地位がどの程度にあるかというものを推し量る上でも無視できません。有り体に言ってしまえば、どこの馬の骨だか分からないようなホステスに「高級娼婦」を自称されてしまっては困るということです。

    一部の日本人のあいだでは実際にこうして詐称された学歴を信じて結婚までしてしまう方もいらっしゃるようですが、今日の娼婦に関する記述は「予備軍」ともいえる一部の方々に注意を促すという意味で掲載しています。

    また、卒業した大学を知るということは、本人の労働市場における価値だけでなく実家の経済状況を推し量る上で絶対に欠かすことができません。

    基本的に日本人向けのホステススナックで働いているホステスは「タイの風俗市場の中でも特に不適格とされた者」ばかりですので、もしかしたらそういったサービスでも十分満足という方にとっては疑ってかかる必要などない、本当にどうでもいいことなのかもしれません。

    トングチャイの「地図が作ったタイ」的な発想で考えるのであれば、ホステスが大卒かどうかという問題は、ウドーンターニー県へ旅行に出かけるのか、それともガンボントム県へ旅行に出かけるのか、というくらいの違いがあります。ガンボントム県に旅行に行って「タイの地方都市」を語られては大変なことになってしまうでしょうし。

    「いらない、どうでもいいものは気前よくあげちゃう」
    「必要なものは絶対にあげない」
    というタイ人の基本的なものの考え方は、もしかしたら英緬戦争以降たいした変化がないのかもしれませんね。

  • ホステスの学歴詐称問題は、タイ社会における本人の立場というものを推し量る上で絶対に無視することのできない要素です。さらに、タイ社会では学歴次第で「話す価値があるかどうか」という評価が変わるため、その人の労働市場における「ホステス」としての地位がどの程度にあるかというものを推し量る上でも無視できません。有り体に言ってしまえば、どこの馬の骨だか分からないようなホステスに「高級娼婦」を自称されてしまっては困るということです。

    一部の日本人のあいだでは実際にこうして詐称された学歴を信じて結婚までしてしまう方もいらっしゃるようですが、今日の娼婦に関する記述は「予備軍」ともいえる一部の方々に注意を促すという意味で掲載しています。

    また、卒業した大学を知るということは、本人の労働市場における価値だけでなく実家の経済状況を推し量る上で絶対に欠かすことができません。

    基本的に日本人向けのホステススナックで働いているホステスは「タイの風俗市場の中でも特に不適格とされた者」ばかりですので、もしかしたらそういったサービスでも十分満足という方にとっては疑ってかかる必要などない、本当にどうでもいいことなのかもしれません。

    トングチャイの「地図が作ったタイ」的な発想で考えるのであれば、ホステスが大卒かどうかという問題は、ウドーンターニー県へ旅行に出かけるのか、それともガンボントム県へ旅行に出かけるのか、というくらいの違いがあります。ガンボントム県に旅行に行って「タイの地方都市」を語られては大変なことになってしまうでしょうし。

    「いらない、どうでもいいものは気前よくあげちゃう」
    「必要なものは絶対にあげない」
    というタイ人の基本的なものの考え方は、もしかしたら英緬戦争以降たいした変化がないのかもしれませんね。

  • チュラさん

    ほう、文化人類学的な考察ですね。確かに真理かもしれません。勉強になりました。私のツールは経済学なので、偽者はいずれ市場で淘汰される、という合理的な前提にたっています。タイ風俗産業における学歴詐称問題。いつか2人で論文が書けそうですね、このテーマ。

  • チュラさん

    ほう、文化人類学的な考察ですね。確かに真理かもしれません。勉強になりました。私のツールは経済学なので、偽者はいずれ市場で淘汰される、という合理的な前提にたっています。タイ風俗産業における学歴詐称問題。いつか2人で論文が書けそうですね、このテーマ。

ABOUTこの記事をかいた人

バンコク留学生日記の筆者。タイ国立チュラロンコーン大学文学部のタイ語集中講座、インテンシブタイ・プログラムを修了(2003年)。同大学の大学院で東南アジア学を専攻。文学修士(2006年)。現在は機械メーカーで労働組合の執行委員長を務めるかたわら、海外拠点向けの輸出貿易を担当。