チャーング島旅行3日目 (チャーング島←→グート島)

「ここのところ、日焼けをして健康的に見せようという芸能人も増えてきたみたいだし、まあ、いっか」

タイでは、美白は美人の必要条件とされている。その背景には、ハイソを希求している若者たちによる流行のほか、地方における貧困問題や屋外で働いている肉体労働者に対する偏見など、タイにおけるさまざまな社会問題が見え隠れしている。

きょうは、ホテルのクルージングツアーに参加して、グート島やワーイ島へ行ってシュノーケリングを楽しんだ。ところが、ちょうど雨季に差し掛かっているせいか、海水の透明度はウワサほど高くなく、目と鼻の先で泳いでいる小魚の群れを鑑賞するのが精一杯といったありさまだった。これがタイランド湾の限界なんだろうか。ツアーの参加料金はひとり580バーツだった。

20050522-2シュノーケリングは期待はずれだったし、船では遮光の甘い2階にいたため真っ黒に日焼けしてしまい、しかもすぐ近くに悪趣味な日本人観光客(なんとカラオケスナックの汚い娼婦を9人も連れてきやがった)の団体がいたものだから、いよいよ憂鬱になってきた。娼婦と行動を共にするなんて、格好悪いしヘボすぎるぞ! 同じ日本人として、本当に情けなく思う。

ああ、せめて今日の日焼けだけでもキャンセルできればいいのに! もうこうなったら、友人のように「芸能人も・・・・・・」と自分に言い聞かせるしかない。

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ケイイチ
バンコク留学生日記の筆者。タイ国立チュラロンコーン大学文学部のタイ語集中講座、インテンシブタイ・プログラムを修了(2003年)。同大学の大学院で東南アジア学を専攻。文学修士(2006年)。現在は機械メーカーで労働組合の執行委員長を務めるかたわら、海外拠点向けの輸出貿易を担当。