窃盗事件被疑者体験記 その後

こんな危険な友人と関わっていたら、いつ本当に自分が警察に逮捕されるか分かったもんじゃない。

購入価格2,000バーツの腕時計を盗んだとして昨年の11月24日に僕を警察に訴えたティックは、酒に酔っているときのほか、ローイグラトングやクリスマスなどの恋人イベントがある直前になると決まって電話をかけてくる。

夜、スィーロム通りにある珈琲屋 Bug and Bee でいつものように友人たちとペーパーを書いていたところ、携帯電話の電話帳に登録されていない電話番号からの着信があった。不審に思いながら注意深く出てみると、相手は「ラッチャダーソーイスィーのパブ『○○』で一度会ったことがある○○」と名乗っていた。そして、話を適当に合わせているうちに相手が代わり、聞き覚えのある声が聞こえてきた。

いつものようにソッコウで携帯電話を耳から離して終話ボタンを連打した。

このような類いの些細な出来事について、この日記で触れることはめったにないが、きょうは友人の携帯電話を使うなど、いつもより少しだけ巧妙だったので書いてみた。

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ケイイチ
バンコク留学生日記の筆者。タイ国立チュラロンコーン大学文学部のタイ語集中講座、インテンシブタイ・プログラムを修了(2003年)。同大学の大学院で東南アジア学を専攻。文学修士(2006年)。現在は機械メーカーで労働組合の執行委員長を務めるかたわら、海外拠点向けの輸出貿易を担当。