選挙日前の禁酒令

タイにおいて仏教や王室が関連する祝祭日の前夜にアルコール類の販売が禁止されているのは有名な話だが、選挙前夜にも禁止されているということはあまり知られていない。

あす行われるバンコク都の知事選挙を前に、バンコク都内ではアルコール類の販売が全面的に禁止された。これにともなって、観光客に人気がある風俗店(ゴーゴーバーやカラオケスナックなど)をはじめ、居酒屋やナイトクラブ(パブやディスコなど)が臨時休業になった。

しかし、せっかくの週末の夜をひとり部屋で過ごすのも気が進まなかったから、サムットプラーガーン県ムアングサムットプラーガーンのテーパーラック通り沿いにある大型ディスコ Street of Hollywood(留学生日記2004年3月6日参照)へ友人たちと繰り出した。

店内ではテンポが速いダンスミュージックばかり流されており、時折 MJ が音楽をミュートしては近くのテーブルにいる女性客をナンパするように煽っていた。数年前まではナンパの難易度をいかに下げられるのかが店の人気を大きく左右していたが、いまさら流行遅れの RCA 系ディスコを彷彿とさせる MJ の露骨さにはただただシラケるばかりだった。しかもタイポップスがほとんど流されなかったため、いまひとつ消化不良なま法定閉店時刻の午前2時を迎えてに店を出た。

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ケイイチ
バンコク留学生日記の筆者。タイ国立チュラロンコーン大学文学部のタイ語集中講座、インテンシブタイ・プログラムを修了(2003年)。同大学の大学院で東南アジア学を専攻。文学修士(2006年)。現在は機械メーカーで労働組合の執行委員長を務めるかたわら、海外拠点向けの輸出貿易を担当。