2004年6月9日(水)

昼すぎ、 Siam Discovery Center(サヤームディスカヴァリーセンター) 4階の Starbucks Coffee(スターバックス) で、クラスメイトと今学期の履修科目について話し合っていたところ、電話で友人(日本人女性)がバンコク都心部にオフィスを構える日系企業の現地法人に内定したという知らせがあった(月給21,000バーツ)。

日本人向け女性月刊誌 pomelo(ポメロ)(4月号, Quest Media 刊)によると、現地採用者の月収は30,000バーツ以上35,000バーツ以下(32%)、45,001バーツ以上50,000バーツ以下(26%)、35,001バーツ以上40,000バーツ以下(21%)、40,001バーツ以上45,000バーツ以下(13%)、30,000バーツ以下(8%)の順で、理想としている平均62,000バーツから著しく乖離している現状が浮き彫りになった。外国人職業規制法による労働許可証(ワーキングパーミット)発給要件(月給60,000バーツ以上, 2006年から月給50,000バーツ以上に緩和)を満たしている回答者は皆無で、およそ4割が労働許可証を支給を受けずに働く不法就労を強いられており、のこりの6割も労働許可証を受給するために給与を偽装している。賞与については、ゼロ(66%)、年1ヶ月(14%)、年2ヶ月(30%)の順で、年収の大半を月々の給与に依存している。就職内定の決め手になったのは、タイ語力(87%, 複数回答)、英語力(79%)、職務経歴(53%)の順で、33%がバンコクでのキャリアは日本帰国後の再就職に役立たないと回答した。

人材紹介会社 JAC Japan (本社:東京都千代田区)発行の小冊子「東南アジア・中国、転職・就職情報」によると、タイにおける現地採用の求人は、①製造業関係(メーカー、販売会社、機械・素材商社)やサービス業(物流、 IT、旅行会社など)がほとんどで、②都市部では営業職やカスタマーサービス職、地方ではエンジニアや工場管理マネージャー職の求人が多い。③現地採用者には日本人駐在員とタイ人スタッフとの橋渡し役が求められており、④多転職者は書類審査で落とされる。⑤待遇は一般的に製造業の営業職で40,000バーツから、旅行・出版業のサービス職で30,000-80,000バーツ、事務や秘書などのサポート職で40,000-60,000バーツ、工場勤務で40,000-60,000バーツ(ただし部長級なら60,000-150,000バーツ)で、ボーナスはそれぞれ0-2ヶ月。⑥住宅手当や交通費は支給されず(ただし給与に含まれていたり送迎バスなどがある)、⑦日本国の公的福祉(社会保険, 社会保険, 生涯年収+4,000万円程度に相当)の恩恵を受けることはできない。

現地採用者になるのはあくまでも個人の自由であり、誰に強制されてなるものではない。みずからの意思でタイへの渡航を決意し、みずからフリーター同等の低賃金で働くことを選ぶことで、はじめてタイで生活するという希望が叶えられるんだから、それはそれでイイと思う。ところが、この記事には現地採用者の不満が並び、さらにそれを屁理屈で正当化しようとしている記述が随所に見られる。まるで編集者たちの屈折した根性を垣間見ているかのようで、読み進めていくうちに次第に気分が悪くなった。

現地採用者の厳しい現実を屁理屈で正当化しようとする論調は、なにも雑誌やフリーペーパーに限らず、タイ関係のほとんどのウェブサイトで大腕を振ってまかり通っている。特に、バンコクには割安な性風俗を通うことだけを目的に現地採用者として働いている奇特な日本人も少なくない。現地採用者のたかだか40,000バーツ程度の月収では、ソープランド通い(2時間1,800バーツ程度)すら満足にできず、本末転倒で不本意な末路をたどるのは端から目に見えているのに、それを謎の思考プロセスを経て正当化できてしまうのだから不思議でならない。個人的には、屁理屈だけで苦境から立ち直れるなんて到底考えられないし、100,000円程度の月給では今回の留学資金すら回収できないから、現地採用として働きたいとは思わない。

いずれにせよ、今回の内定は、友人にとってはウレシイ知らせだ! 大好きなタイで暮らしたいという姿勢で働くのなら、僕も積極的に応援したい。

朝、タイ研究科の講座「タイ舞台演劇論」に出席し、昼の時間をサヤーム(サイアム)Starbuck Coffee(スターバックスコーヒー) で過ごした。夜、足つぼマッサージ屋 Mr. Foot で台湾式足ツボマッサージ(1時間350バーツ)を受けながら、女性週刊誌 pomelo(ポメロ) を読んだ。その後、フワイクワーング交差点付近にある日本風料理屋でラーメンともグワイッティアオとも言い難い謎の劇マズラーメン(35バーツ)を食べ、喫茶店に移動して午前零時までフラペチーノと水だけで居座り続けた。

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