ひとつめの遺跡 ガンポントム投宿

いよいよ今日から本格的なカンボジア遺跡の調査が始まる。とはいえ、東南アジア学は考古学に特化した学術分野ではなく、考古学を専攻していない学生たちにはカンボジア遺跡に関する専門的な知識がないため、せいぜい観光ガイドブックの解説を元に見て回るのが精一杯だろう。

カンボジア語の固有名詞について、このシリーズではタイ語の表記を元に日本語に起こしています。これは筆者がタイ語環境のなかで遺跡を回ったからです。カンボジア人クラスメイトによると、英語的な発音よりもタイ語的な発音のほうがカンボジア語発音に近いそうですが、いずれにせよ日本で一般的に用いられている英語発音から起こした日本語表記とは異なります。

ひとつめの遺跡は、今晩の宿泊地ガンポントムから100kmほど北上したところにある遺跡群「サンボー・プレークック」だった。西暦7世紀初頭に国王イシャーナヴァルマン一世によって建立された遺跡群だ。今回の調査旅行に同行しているマイケル・ヴィクリー博士(カンボジア考古学)によると、遺跡を見るときには建築技術による年代の推定と壁画装飾の様式による宗教文化の伝播に注目する必要があるという。壁画に描かれている神と「その他のオブジェクト」との位置関係が重要な手がかりになるらしいけれど、ヒンズー教に疎い僕にはさっぱり理解できなかった。

20040422-2夜、カンボジア中央部にあるガンポントム市街のホテル「スタングセン・ロイヤルガーデン」に宿泊した。ひどい客室と、ひどい料理、黄色いシャワーなどに、クラスメイトたちはひどくウンザリさせられていた。それでも、ここは後発発展途上国の地方都市。ホテルに冷房があるだけでもラッキーだったかも。

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バンコク留学生日記の筆者。タイ国立チュラロンコーン大学文学部のタイ語集中講座、インテンシブタイ・プログラムを修了(2003年)。同大学の大学院で東南アジア学を専攻。文学修士(2006年)。現在は機械メーカーで労働組合の執行委員長を務めるかたわら、海外拠点向けの輸出貿易を担当。