個人向け印刷屋

「あなたもレポートを提出するときにはここに来ると良いわ。カラー印刷の美しい表紙と完璧な装丁で高得点間違いなし!」

聞くところによると、大学院修士課程の定期考査は減点式のテストではなく、ペーパーと呼ばれる小論文が課され、その内容次第で評価が決まるという(一部の修士課程を除く)。僕が在籍している東南アジア研究科では、講座により多少バラツキはあるものの、おおむね1教科につき20枚~25枚という枚数指定がある。

ペーパーを提出するときには、白黒でプリントアウトした紙をホッチキス止めすれば十分と思っていたけれど、成績優秀者の大半はカラーで印刷して丁寧に製本しているらしい。内容よりも見た目で評価されるなんてありえないと思うが、いちおう先輩たちの成功事例は真似しておきたい。

きょうはセントラル百貨店チットロム店で、日頃から世話になっている先輩と待ち合わせ、翌日に控えたプレゼンテーションの準備を手伝わされた。7階にある本屋 B2S 附属の印刷屋でプレゼンテーションのデータを加工する傍ら、店員に依頼してペーパーをプリントアウトし、A4用紙の左側に20個ぐらいの穴を開けてプラスチックのリングを通して製本。チャプターごとに透明のセロファンを挟んで表紙と裏表紙も付けた。140バーツだった。

セレブな先輩は知らないようだったが、この手の作業はどこの大学生協でも安価で請け負ってもらえる。

それにしても、装丁が綺麗なペーパーほど評価が高いというのはホントだろうか? 次のペーパーではバイト先にあるカラーのレーザープリンタを拝借して、芸術的なレポートを作ろうと思うが・・・・・・やはりこの話はどう考えても疑わしい。

ちなみに、この先輩はサヤーム駅前にある百貨店 Siam Discovery Center でブティックを営んでおり、きょうは高級車に乗って秘書と運転手を従えてやってきた。

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ABOUTこの記事をかいた人

バンコク留学生日記の筆者。タイ国立チュラロンコーン大学文学部のタイ語集中講座、インテンシブタイ・プログラムを修了(2003年)。同大学の大学院で東南アジア学を専攻。文学修士(2006年)。現在は機械メーカーで労働組合の執行委員長を務めるかたわら、海外拠点向けの輸出貿易を担当。