APEC後のパンティッププラザ

バンコクで開催されたアジア太平洋経済協力会議(APEC)の影響で店頭から海賊版のソフトウェアが一掃された。

タイを代表するパソコン専門店街「パンティッププラザ」では、1階から6階までのフロアに無数のパソコンパーツの専門店や海賊版ソフトウェアのコピー屋などでひしめき合っている。コピーCDの値段は1枚90-130バーツ。格安の海賊版ソフトウェアは、タイのような貧富の差が激しい国ではにソフトウェアをすべての国民行き渡らせることができる唯一の存在で、この国の技術力向上に大きく寄与している。

ところが、バンコクで先月21日に始まったAPECにともない、タイの当局(首相府, 外務省, 法務省, 商務省, 国家警察本部)が協力して海賊版ソフトウェアの取り締まりに乗り出した。聞くところでは、この影響でほとんどのコピーCD屋が店を閉じたという。

そしてAPECが閉会して1ヶ月が経ったいま、それまでコピーCDが陳列されていたカウンターには正規の商品が並び、店員が行き交う人々に「タームダーイナカップ」(Can I help you?)と声をかけてコピーCDの販売を続けていることを知らせている。

パンティッププラザにほとんど来たことがないブワは、コピーCD屋の店員を見てもコピーCDの販売が再開させたことに全く気付かなかったという。きっとブワと同じように、コピーCDが一掃された店頭を見て、パンティッププラザからコピー CD が本当に消え去ったと勘違いしている人も少なくない。念のため、まだコピーCDが売っているか確認するために、店頭に正規のソフトウェアしか置いていない店の店員にJ-POPSのコピーCDがあるか聞いてみた。

店員は机の引き出しからコピーCDのパッケージの束を取り出して、店内の死角となる場所に案内した。ところがJ-POPSのコピーCDはどれも古い曲ばかりで新曲は入荷していようだった。もしかしたら一連の取り締まりで、コピーCD 流通経路に何らかの障害が生じているのかもしれない。

夜、友人と高架電車戦勝記念塔駅近くにあるロックカフェ「サクソフォーン」へ久々に行った。

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ABOUTこの記事をかいた人

バンコク留学生日記の筆者。タイ国立チュラロンコーン大学文学部のタイ語集中講座、インテンシブタイ・プログラムを修了(2003年)。同大学の大学院で東南アジア学を専攻。文学修士(2006年)。現在は機械メーカーで労働組合の執行委員長を務めるかたわら、海外拠点向けの輸出貿易を担当。