タイ人流ナンパ作戦 前編 (LA留学生日記より)

「昼休みに電話番号を聞いてみたらあっさり教えてくれたから、さっそく電話してみたよ」

ついに、このときがやってきてしまった!!これまでずっと恐れていた「タイ人男性による日本人女性攻略作戦」が始まった。タイ人男性はリスクを顧みずに無謀なアプローチをすることで知られているけれど、シェアハウスで同室のタイ人のポックがまさにそれをそのまま実行に移していた。

タイ人男性が女性にアプローチするときには、目隠しされたイノシシのようにとにかく突っ走る傾向がある。ポックも「イケイケドンドン」といったカンジで語学学校の日本人女子学生を食事に誘っていた。これでは繁華街で目の前を通り過ぎる女性たちに手当たり次第声をかけているナンパ師と何も変わらないけれど、当の本人はこれで特定の女性が落とせると大真面目に信じているようだから不思議でならない。しかもこの日本人女性は同じ語学学校に通っているから、もしこの失敗したときのことを考えるとリスクの大きさが許容の範囲を超えている。

「もし俺に興味がないなら、さっさと断ってほしい」

NOと言えない日本人に対してその要求はあまりにも酷すぎる。すぐにでも結果を知りたいという気持ちは理解できるけど、恋愛がこんな簡単に成就するならこの世に恋の悩みを抱える人なんかいない。しかもタイ人的な感覚で電話をかけまくったら、それこそ日本人から「ストーカー」呼ばわりされるのは目に見えている。その覚悟がホントウにできているのか。

ポックは次のステップへ進むことばかり考えていて、もはや誰にも止められない。

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ABOUTこの記事をかいた人

バンコク留学生日記の筆者。タイ国立チュラロンコーン大学文学部のタイ語集中講座、インテンシブタイ・プログラムを修了(2003年)。同大学の大学院で東南アジア学を専攻。文学修士(2006年)。現在は機械メーカーで労働組合の執行委員長を務めるかたわら、海外拠点向けの輸出貿易を担当。