4 種類のTOEFL (LA留学生日記より)

TOEFL(Test of English as a Foreign Language)は北米地域にある高等教育機関へ進学することを希望している外国人に課せられている英語能力検定で「外国語としての英語テスト」と日本語訳されている。出願時に求められている最低点は教育機関によって異なり、それぞれコミュニティーカレッジと呼ばれる短期大学が450点、ユニバーシティーと呼ばれる4年制大学が500点、マスターと呼ばれる大学院修士課程が550点と言われている。超名門校へ出願するためには667点中600点が必要というから気が遠くなる。

一方、自分が出願しようと考えているタイ国立ヂュラーロンゴーン大学の大学院東南アジア研究科修士課程は出願者に550点を課しているけれど、合否のボーダーラインについては今ひとつハッキリしていない。

きのう出願書類について東南アジア研究科の事務局にメールで問い合わせてみたところ想定外の回答があった。

「あなたが現在取得している TOEFL Institutional Test のスコアは正規のスコアとして認められません」

これまで TOEFL Institutional Test のスコアがあれば出願できると思い込んでいたけれど、出願には TOEFL Paper-based Test か TOEFL Computer-based Test のスコアが必要らしい。出願期限が1ヶ月後に迫っているため、来月テキサス州で実施される次回の TOEFL Paper-based Test を待っていたら出願期限までに間に合わない。期限内に大学側が要求している英語能力証明書をそろえるためには、TOEFL Paper-based Test より難しいと言われている TOEFL Computer-based Test か、ヂュラーロンゴーン大学が実施している英語検定試験 CU-TEP のどちらかを受験しなければならない。

突如としてこれまでの受験方針の転換を余儀なくされて目の前が真っ暗になった。

受験料を支払って受験できる TOEFL の全形式について書きとどめておきたい。

  • TOEFL Paper-based Test …… 2001年頃まで北米地域にある教育機関に出願するときにスコアの提出が求められていたマークシート形式のテスト。現在でも一部の大学では英語能力の証明書類として認められている(主催機関の公式見解によると中華人民共和国を除く国の教育機関では認められていないそうだけど、タイ国立ヂュラーロンゴーン大学では認められている)。
  • TOEFL Computer-based Test …… 2001年頃に登場した試験会場へ行ってコンピュータを操作して回答する形式のテストで、北米地域にある教育機関に出願するときにスコアの提出が求められている。
  • TOEFL Institutional Test …… 語学学校で受験できる割安な試験で、ペーパーベーステストの過去問から出題される。カリフォルニア州にある短期大学に出願するときにスコアの提出が求められる
  • Pre-TOEFL …… ほかの形式の試験より出題数が少ない模擬試験。

ABOUT US

ケイイチ
バンコク留学生日記の筆者。タイ国立チュラロンコーン大学文学部のタイ語集中講座、インテンシブタイ・プログラムを修了(2003年)。同大学の大学院で東南アジア学を専攻。文学修士(2006年)。現在は機械メーカーで労働組合の執行委員長を務めるかたわら、海外拠点向けの輸出貿易を担当。