ホームステイ関連トラブル (LA留学生日記より)

ホームステイ先での生活を楽しんでいる学生もいるようだけど、ホストファミリーに生活インフラを握られているためトラブルを起こすと厄介なことになる。

これまで聞いてきたトラブルはおおむね次のような流れで発展していく。

①入居したての頃はホストファミリーに親切にしてもらえることもあって快適に生活できるが、②突然の要求(日曜日に教会へ行くことや門限までに帰宅することなど)を突きつけられ、③その要求を断っているうちにホストファミリーが些細なことで語学学校へ苦情を申し立てるようになり、④ホームステイ先での待遇が目に見えるかたちで悪化する。⑤その頃には留学生の我慢が限界に達して別のホストファミリーを斡旋するよう語学学校に依頼するものの、⑥いまのホストファミリーからの評判が悪いことを理由に拒否されて行く当てがなくなる。

ホームステイ先に滞在している留学生は③または④の段階からシェアハウスへの転居を検討しルームメイトを探し始めることが多いようだけど、それなりの資金がないとアパートの保証金を払ったりベッドなどの生活必需品を買ったりできないため途方に暮れる羽目になる。

きょうはほかの語学学校に通っている日本人女子留学生が⑤から⑥の段階にさしかかっていたため、この学生の友人が滞在している僕の知らないタイ人グループが住んでいるシェアハウスへ行って短期間の受け入れについて依頼してみたところ、ものすごく高い家賃を提示された。

ホームステイ先に滞在して現地の生活に慣れるというアプローチは留学初期なら効果的かもしれないけれど、一戸建ての空き部屋を間借りしているだけの「下宿」にすぎずホストファミリーと交流して語学力を伸ばすこともあまり期待できないため、3ヶ月以内を目処に気が合う友達を見つけてシェアハウスへ引っ越すのが望ましい。

そう考えれば、留学初日には語学学校がホームステイ先を手配していなかったことに激怒したけれど、そのおかげで今のシェアハウスに住むことができたから怪我の功名だったかもしれない。

昼前に語学学校にいるタイ人の知り合いから TOEFL の日本語解説書をもらった。これで TOEFL の勉強が捗るようになる。タイ語のおかげで渡米以来いろんな人たちから親切にしてもらっておりとても助かっている。

夜、シェアハウスへ遊びに来ていたタイ人ルームメイトの友人達からタイ語クイズが出題され、もっとも難しい単語は謀反という意味の กบฏ(ガボット)だったけど、全問正解して EXCELLENT 認定された。

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ケイイチ
バンコク留学生日記の筆者。タイ国立チュラロンコーン大学文学部のタイ語集中講座、インテンシブタイ・プログラムを修了(2003年)。同大学の大学院で東南アジア学を専攻。文学修士(2006年)。現在は機械メーカーで労働組合の執行委員長を務めるかたわら、海外拠点向けの輸出貿易を担当。