語学学校をさぼること (LA留学生日記より)

どうして学校を休んでまでアルバイトに励むのか。おそらくカネがないなかで継続してアメリカに滞在するための手段なんだろうけど、二度とアメリカの地を踏めなくなる可能性を考えるとがリスクが大きすぎる。

午前中の授業を終えてシェアハウスへ戻ろうとしたところ、同じシェアハウスに住んでいるタイ人留学生アドバイザーのイットに呼び止められてアルハンブラ市中央通り(Main St)とガルフィールド通りの交差点近くにある中国人経営のタイ料理店 Thai Purple で昼食をとった。ところが互いの境遇があまりに違いすぎて話がまったくかみ合わなかったため、この機会にいままで不思議に思っていたことを聞いてみた。

「先々週、出席日数が足りない学生に対して警告文を出したと聞きましたが、それは単なる脅しでしょうか? それとも移民局が語学留学生の出席日数を本気で調査して法律を厳格に適用するつもりなんでしょうか?」

レベル3の英語クラスには15人の学生が在籍しているはずなのに、いつも8人ぐらいしか出席していない。となりにあるレベル2の英語クラスでも17人中11人ぐらいしか出席していない。欠席の主な理由は音楽学校への通学やアルバイトなどらしい。

「もちろん厳格に適用しようと考えているはずだ。つい先日も語学学校の出席管理システムをバーコードによる最新の自動読取式に更新するよう移民局から通達があって、それを実行しなかった American English Academy (AEA) の閉鎖が確定したところだ。いま、そこの生徒たちが周辺の語学学校へものすごい勢いで流出している」

移民局はその規則をかなり厳格に運用するつもりのようだから、学校を休んでアルバイトに精を出している学生たちにとっては再入国拒否の憂き目に遭う可能性が従来より高まった。

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ケイイチ
バンコク留学生日記の筆者。タイ国立チュラロンコーン大学文学部のタイ語集中講座、インテンシブタイ・プログラムを修了(2003年)。同大学の大学院で東南アジア学を専攻。文学修士(2006年)。現在は機械メーカーで労働組合の執行委員長を務めるかたわら、海外拠点向けの輸出貿易を担当。