アルハンブラゴルフ場 (LA留学生日記より)

シェアハウスのタイ人住人たちがひどく遊び好きなことに正直ウンザリしてきている。外国語を身に付けるためには授業時間と同程度もしくはそれ以上の時間を家庭学習に充てるべきなのに、こうも毎晩のように遊びに連れて行かれては勉強の効率が落ちてかなわない。シェアハウスのタイ人住人たちの親切には感謝の気持ちで一杯だけど、このままでは期待どおりの成果が出せなくなってしまうかもしれない。

毎日の授業時間が7時間6分だから予習や復習のほか単語の暗記に6時間は充てたい。

きのう予定していた中古車の購入は取りやめた。購入する予定だったクルマが運輸省の転売時排ガス規制検査で失格となったため、エンジンの性能に重大な疑問が生じた。

しかし午後の授業を休むことを決めて帰宅していたから、今更また学校まで行く気にもなれない。そう思いながらリビングでだらだらタイ語のドラマを見ていると、同居人のポーやその友人たちに「ゴルフ場へ行こう」と誘われた。

てっきりゴルフ練習場へ行くものと思って付いていったところ、友人たちはゴルフ場で1ラウンドまわる手続を始めた。タイでは1ラウンドあたりのグリーンフィーが1200円程度だったけれど、日本だと平日でも1万円強はかかるはず。現在の外為レートだとアメリカの物価は日本より高いはずだから心配になって聞いてみたら、なんと

「8ドルだよ」

という返事が返ってきた。これはアルハンブラ市内のゴルフ練習場の利用料(練習球70球)とほぼ同額。こんな安いなら経験のためにも付いてきて良かった。

あまりにもひどいスコアだったので、誰も自分の打数を数えようとしなかった。

夜、同居人の留学生ポーとタイ料理店「アロイチップハーイ」のタイ人店員、その店員のカノジョの韓国人の4人で焼肉屋へ出かけた。例に漏れず、この店にも韓国銘柄のビールしかなかった。

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ケイイチ
バンコク留学生日記の筆者。タイ国立チュラロンコーン大学文学部のタイ語集中講座、インテンシブタイ・プログラムを修了(2003年)。同大学の大学院で東南アジア学を専攻。文学修士(2006年)。現在は機械メーカーで労働組合の執行委員長を務めるかたわら、海外拠点向けの輸出貿易を担当。