海水浴場「チャアム」

海に出かける前に、持ち物チェックをしよう!

Tシャツ2枚
水着
バスタオル

ビキニはタイ人にとって「まるでヌード」だそうでトップレスになるのと同じぐらいあり得ないことらしい。だから海水浴を楽しむためのTシャツと快適に家路につくためのTシャツの合計2着は用意しておきたい。タイの海水浴場でビキニ姿なのはせいぜい外国人観光客ぐらいだろう。

午前7時、ヂュラーロンゴーン大学文学部前に集合した。カーオサーン通りで旅行会社を営んでいる日本人が手配してくれた乗合バンに乗って日本人5人とタイ人5人の合計10人でペッブリー県にあるチャアムの海水浴場へ向かった。

午前11時、チャアムに到着した。海岸は狭く海水も汚かった。友人によると、昔はチャアムもキレイな海水浴場として知られていたけれど、今は旅行情報誌の宣伝に踊らされた外国人ばかりで、ここに来るタイ人はあまりいないとか。

昼食はシーフード料理だった。日本では絶滅危惧I類に指定されているカブトガニまで出てきたが味のほうはサイアクだった。

チャアムの海水浴場でバナナボートをパッタヤーの3分の1の値段(1時間700バーツ)で借りて、2つのグループに分かれて海へ繰り出した。バナナボートの操舵士がボートを意図的に転倒させて、前半30分の僕たちのグループは3回、後半30分のグループは7回も海に投げ出された。海に落ちるとボートへ戻るために体力を激しく消耗するため後半のグループはクタクタに疲れ果てていた。

スクンウィット59街路にある日本風居酒屋「いもや」で夕食をとった。

タイ人の大学生は下位の大学に通う学生ほど日本人の大学生に近く、上位の大学に通う学生ほど型にはまった高校生のような学生ばかりで面白味がなくなる。

日本への留学経験がある学生はタイの大学について、「タイの大学は高校そのもの。カリキュラムは高校みたいな詰め込み型だし自主的な研究課題もない。そんなカリキュラムじゃ卒論なんて書けるわけないから書かなくても卒業できるような仕組みになっている。そんな教育に疑問を感じている。ちゃんと卒業後に働けるのかどうかも疑問」(日本語)と話していた。日本人社会の一部にある「タイの学生はまるで高校生みたい」という疑問に対するひとつの回答にはなるかもしれない。

日本人たちは対等な人間関係を構築する意志のないタイ人大学生たちに苦戦しているようだった。それならバンコク在住の若者だけに認められている権利を行使すれば良いだけのこと――と思いながら、彼らのやりとりを眺めていた。

帰宅後にその話をエーンにしたところ、「だから言ってるでしょ?私がチュラの学生を嫌いだって言ってるのはそういう理由からなの。自分が一番賢いとホンキで信じててムカツクわ」と話していた。

たしかにまともだったのは前出の日本留学経験のある学生ひとりだけだった。