ラオス国境までドライブ

ヂュラーロンゴーン大学文学部主催集中タイ語講座の上級2進級試験の終了後、バンコク・ドーンムアング空港にあるレンタカー会社Budgetへ日本人留学生のギィさんと行ってクルマを借りた。料金は1週間で8,400バーツ(保険料込)だった。

[19:20] バンコク・ドーンムアング空港を出発(地点B)

[20:00] アユッタヤーに到着(地点C)

アユッタヤーに長期駐在していた日本人によると、ここには日系の製造業が数多く進出していてバンコクの日本人向け歓楽街「タニヤ」を小さくしたようなところもあるという。そこで日本食をとろうと市内をくまなく探してみたけれど、道に迷ったあげく旧市街のワットプラマハータートとワットラーチャブラナにたどり着いた。途中、大衆食堂で安ビールを飲んでいたタイ人男性が日本語混じりのタイ語で街の外れにあると教えてくれたおかげでなんとか夕食にありつけた。

いまタイ放送協会3チャンネルでテレビドラマ「二世界放浪記」が放映されている。現代の資産家の娘がアユッタヤー朝末期にタイムスリップしてテンパりまくる物語で、今晩はアユッタヤーがビルマ・コンバウン朝の侵攻を受けて滅亡する(1767年)。ちょうどアユッタヤー市民が皆殺しにされている頃かと思って商店や一般家庭のテレビを覗き込んでみたけれど、いずれもほかの番組を映していた。

[21:45] アユッタヤーを出発

食べ過ぎたせいで苦しかったけれど、タイ国道1号線パホンヨーティン通りへ戻り、サラブリーからはタイ国道2号線ミトラパープ通りを北上した。ミトラパープ通りは片側2車線の街灯がない幹線道路で、市街地(郡庁舎の所在地)付近になるとオレンジ色の街灯があって車線も側道1車線を含む片側4~5車線に拡幅される。

[翌26日03:25] ウドーンターニーを通過(地点E)

タイ東北部イーサーン地方では建物があるところと何もないところのコントラストがハッキリしている。市街地の領域はよそ者の目にもすぐに分かる。市街地はタイ国道2号線ミトラパープ通りの東西どちらか一方に形成されている。

最初は時速110キロ前後で運転していたけれど、夜が更けて交通量が減って運転しやすくなったため時速140キロまで上がっていった。そんな勢いで飛ばしていたら、いきなり目の前にウドーンターニー市中心部の時計台と回転ロータリーが現れて、急いでハンドルを切った。

ウドーンターニーではタイ国道2号線ミトラパープ通りが市街地の大通りを兼ねている。急ブレーキを踏んで速度を140キロから50キロまで落とした。さらに市内のロータリー2つを通過してウドーンターニーの市街地を抜けた。

[翌26日04:18] ノーンカーイに到着(地点F)

その後も平均時速160キロで走っていたところ、いきなり正面にノーンカーイ県庁舎が現れて行き止まりになった。ようやく目的地に到着した。総走行距離649キロ。まともに歩けないほどフラフラになっていた。

タイとラオスの国境を隔てているメーコーング川に面した場所にあるノーングカーイ市内で一番良いホテル Mekong Royal Nongkhai にチェックインした。通常1泊1,800バーツのところを900バーツまで負けてもらった。今にも夜も明けそうになっていたので、交渉の結果27日正午までを1泊と数えてもらえることになった。

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ケイイチ
バンコク留学生日記の筆者。タイ国立チュラロンコーン大学文学部のタイ語集中講座、インテンシブタイ・プログラムを修了(2003年)。同大学の大学院で東南アジア学を専攻。文学修士(2006年)。現在は機械メーカーで労働組合の執行委員長を務めるかたわら、海外拠点向けの輸出貿易を担当。