妊娠中絶

ヂュラーロンゴーン大学文学部主催の集中タイ語講座上級2では、長文要約の課題の対象が新聞記事限定から雑誌を含む記事全般に拡大された。これまでは新聞社のウェブサイトから記事をダウンロードしてくるだけで事足りたけど、これからは自分で雑誌を入手してその中から興味深い記事を選ばなければならない。

しかし授業終了後に本屋へ行くのも面倒だから自室にある雑誌で済ませようと思って、先日エーンが買ってきたファッション誌CLEOから「わたしは3日間で2回も中絶手術をした」という記事を選んだ。新聞記事の堅苦しい文体とはまるで違う口語的な文体で刺激的だった。内容は拍子抜けするほどカンタンだった。

タイでは刑法301条~305条で妊娠中絶が禁じられているが、レイプによる妊娠や妊婦の健康に重大な危険が伴う場合には許可される。

この記事の筆者はまだ子供が欲しくないという理由で手術した。ところが違法な堕胎手術により失敗したため、自らが犯した不法行為を警察に訴えでることもできず泣き寝入りしているという。

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ケイイチ
バンコク留学生日記の筆者。タイ国立チュラロンコーン大学文学部のタイ語集中講座、インテンシブタイ・プログラムを修了(2003年)。同大学の大学院で東南アジア学を専攻。文学修士(2006年)。現在は機械メーカーで労働組合の執行委員長を務めるかたわら、海外拠点向けの輸出貿易を担当。