タイの誕生日会

正午前、まだ昨晩の二日酔いが抜けないまま寝たり起きたりを繰り返していたところ、ベッド脇にある内線電話が何度も執拗に鳴り続けた。安眠を続けるために電話線を抜いた。しばらくすると自室の扉をノックする音が聞こえたのでドアスコープから廊下の様子を覗いてみると、扉の前にグルングテープ大の男子学生が立っていた。自分の誕生日会を開くから迎えに来たという。

バンコク都内にはたくさんの警備員がいるのに、このアパートもそうだが警備員の数に見合うだけの秩序が保たれていない。

高架電車アヌサーワリーチャイサモーラプーム駅(戦勝記念塔駅)ちかくのショッピングセンター Center One にある McDonald’s で朝食をとってからエーンや日本人観光客と合流した。そこからロットゥー(乗り合いバン)で北上し、バンコク・ドーンムアング空港や Future Park Rangsit を通過して、タンマサート大学ラングスィット校舎前で下車。そこからグルングテープ大に通っている男子学生のカノジョが住んでいるクローングルワング通りにある民間の学生寮までバイクタクシーで移動した。

午後5時、パーティーはアパートの食堂前にあるベンチで細々と始められた。このときノンタブリー県クローングルワング郡の天気は薄曇りだったが、バンコク都内では雷雨による大渋滞が発生していたという。ある日本人は渋滞を嫌って参加を見合わせ、ある日本人は途中ルートを何度も変更しながら30分の道のりを4時間もかけてやってきた。

ちかくのデーブルではタイ人創価学会員の一団が酒を飲んでいた。僕たちが日本人と気付くと近づいてきて創価学会の教義について語りはじめた。まさか日本仏教の分派についての説明をタイ人から受けることになろうとは思いもよらなかった。

飛び回る蚊や蠅に悩まされながらも午前零時まで屋外でタイ料理をつまみながらビールを飲み、学生のカノジョの部屋へ行ってビンゴゲームをした。

タイでは誕生日を祝われる人が飲食代を負担するルールになっているため費用は請求されなかった。

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitterでケイイチをフォローしよう!

シェア!

ABOUTこの記事をかいた人

バンコク留学生日記の筆者。タイ国立チュラロンコーン大学文学部のタイ語集中講座、インテンシブタイ・プログラムを修了(2003年)。同大学の大学院で東南アジア学を専攻。文学修士(2006年)。現在は機械メーカーで労働組合の執行委員長を務めるかたわら、海外拠点向けの輸出貿易を担当。