日本向けの国際電話料金が96%引きの3分10円になった

これまで1分80円もかかっていた日本向けの国際電話の利用料金が、日本国内における市内通話と同額の3分10円となり、おかげで通話時間の制約と高額な料金請求から完全に解放された。

このサービスは、通信インフラ企業のイーアクセスが日本国内の一般消費者向けにはじめたもので、利用者は月々400円の基本料金を負担するだけで、通話の相手が固定電話であれば日本全国どこでも3分10円で電話をかけることができる。ただし、インターネット網を利用するいわゆる IP 電話であるため、利用するためには MSN Messenger をインストールしたパソコンのほか、マイクとスピーカーが必要となる。

公式には通信速度150Kbps以上を確保できる ADSL などのブロードバンド・インターネットを用いた接続環境が推奨されている。しかし、まだ一般消費者向けのブロードバンド・インターネットが提供されていないタイにおいても、通信品質が良好な公衆回線に直接ダイアルアップで接続して、49Kbps~51Kbps程度の通信速度が確保できれば、なんとか実用に耐えうるレベルで通話することができる。ペッブリー18街路にある住まい Venezia Residence 6階の自室で試しに使ってみたところ、日本にいる相手側にはこちらの音声にノイズが乗っているように聞こえたそうだが、相手側からの音声はとても明瞭に聞こえ、それほどストレスを感じることもなく長電話を楽しむことができた。

うれしさのあまり、日本国内にいる友人4人に電話をかけて、合計で1時間1分54秒も話した。従来の国際電話における150秒分の通話料金で、その約25倍にあたる61分間も通話できた計算になる。

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ケイイチ
バンコク留学生日記の筆者。タイ国立チュラロンコーン大学文学部のタイ語集中講座、インテンシブタイ・プログラムを修了(2003年)。同大学の大学院で東南アジア学を専攻。文学修士(2006年)。現在は機械メーカーで労働組合の執行委員長を務めるかたわら、海外拠点向けの輸出貿易を担当。