タイの銀行最大手、バンコク銀行の本店へ行って普通預金の口座を開設した

ペッブリー18街路にある住まい Venezia Residence 6階の自室には、何人もの友人たちが出入りをしている。僕自身の荷物の管理がいい加減なこともあって、いつ身の回りで盗難が起ても不思議ではない。それに、このまま財布の中に大金を入れて持ち歩いていたら、自分の所持金の額が周囲に知られてしまう。

そこで、銀行口座を開設することにした。インターネットで調べてみたところ、就労ビザ以外の資格で滞在している外国人はタイで銀行口座を開設できないといったものをはじめ、さまざまな情報が錯綜しており実態がまるで分からなかったため、いまの観光目的のビザ免除滞在の資格で可能かどうか、スィーロム通りにあるバンコク銀行の本店へ行って、担当者から直接話を聞いてみることにした。

午後2時ころ、バンコク銀行の本店に到着したときにはシステム障害が発生しており、窓口業務が完全に麻痺していた。1時間ほど待たされてから口座開設専用の窓口へ通されてみると、タンマサート大学のいつもの3人組による強力なサポートのおかげで、5分と待たずに通帳とキャッシュカードが発行された。キャッシュカードに氏名は刻まれておらず、いかにも簡素な作りをしていた。とりあえず手持ちの5,000バーツを新規で入金しておいた。

その後、アップルはスィーロム通りからバスに乗って帰宅した。家出人のエーンは、僕の部屋に滞在していることをアップルやシェーンに知られるのを避けるため、ひとりでサーラーデーング駅から高架電車に乗ってアパートへ戻っていった。僕は、シェーンといっしょに日本人向けの歓楽街があるタニヤ通りへ行った。日本のテレビ番組を録画して貸し出しているビデオレンタル店の日泰ビデオで、シェーンは日本の歌番組が収録されているビデオテープを何本か借りてから帰って行った。

ひとりで自室へ戻ってから、先に部屋に着いていたエーンに家出をしている理由について尋ねてみたところ、義理の両親から4,000バーツを渡されて絶縁されたと話していた。

エーンの所持金が、もし仮に手切れ金の4,000バーツしかないとしたら、近いうちに働きに出ないと生活をしていけなくなるだろう。しかし、タイのセブンイレブンの時給は23バーツ(62円)と言われており、毎日8時間の勤務を月に25日したところで収入は4,600バーツにしかならない。バンコクの物価がいくら安くても、これでは家賃だけでその大半が消えてしまい、とても食ってはいけない。

家出人のエーンから、このまま部屋に滞在し続けても良いかと聞かれたため、良いと答えた。本人の性格に問題はないし、タイ語を学習するという留学の目的に照らして考えてみれば、むしろ好都合だ。念のためにエーンの国民IDカードのコピーを取らせてもらったが、身寄りのないタイ人の女性を高価な私物がたくさんある自室に住まわせてしまって本当に大丈夫なのかと、もし第三者から尋ねられたら、やっぱりあまり自信はないと答えるだろう。

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ABOUTこの記事をかいた人

バンコク留学生日記の筆者。タイ国立チュラロンコーン大学文学部のタイ語集中講座、インテンシブタイ・プログラムを修了(2003年)。同大学の大学院で東南アジア学を専攻。文学修士(2006年)。現在は機械メーカーで労働組合の執行委員長を務めるかたわら、海外拠点向けの輸出貿易を担当。